150年前のアンティーク本『The Horse Shoe, The True Legend of St. Dunstan』から。

ホースシューが幸運をもたらすとされた理由を、ヴィクトリア時代のアンティーク本 に沿ってご紹介します。 

 

 

【ホースシューが取り付けられた家には近づけず、逃げていくデビル】

アンティーク スターリングシルバー ホースシュー(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

 


イギリスでは蹄鉄にグッドラックの意味合いがあって人々に好まれます。縁起のよさが好まれ、パブ看板に蹄鉄3つが描かれて、「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の連想はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

 

【英国のパブ The Three Horseshoes、パブサイン=看板は 三つのホースシュー】

アンティーク スターリングシルバー ホースシュー(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

 

また、銀は古くからグッドラックのお守りと考えられてきた貴金属です。そこで、ホースシューの縁起のよさに、銀のグッドラックを加えて、考案されたシルバージュエリーが、写真の銀製ホースシューになります。

 

http://www.igirisumonya.com/20121.html

 

銀地金の雰囲気がよく出たリアルな蹄鉄のデザインになっています。 蹄鉄の滑り止めはカルカン(Calkin)と呼ばれますが、ちょっと注意して見てみると、このホースシューのカルカンは上側に三つと下側に四つの合わせてラッキーセブンになっています。 

 

ホースシューが本来持っている幸運の意味合いに、カルカンのラッキーセブンが掛け合わされて、ラッキーの二乗になっていることから、より効果のありそうなホースシューに作られているのです。 

 

http://www.igirisumonya.com/20121.html

 

ヴィクトリアンやエドワーディアンの作ではありませんが、それでも1935年作と言えば、かなり古い品であることがお分かりいただけると思います。 
 

グッドラック ホースシューネイル(蹄鉄釘) ヴィクトリアン アイアンワーク 飾り


シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 

 

この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=グッドラック(幸運)」の連想があったことが分かります。

 

【ハープを弾くセント・ダンスタンの邪魔をするデビル】
アンティーク スターリングシルバー ホースシュー(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

それでは、なぜイギリスでホースシューが好まれるようになったのか。 ヴィクトリア時代に書かれた『The Horse Shoe, The True Legend of St. Dunstan and The Devil』 という書物には、ホースシューにまつわる伝説が書かれています。 その概要をご紹介してみましょう。

後にカンタベリー大司教になったセント・ダンスタンは、ハープを弾くのが上手で鍛冶屋の仕事もこなす器用な人でした。ダンスタンが夜にハープを奏でていると、デビルがやって来て邪魔をするようになりました。デビルの悪戯に困ったダンスタンは一計を案じて、蹄鉄を取替えに来たデビルの蹄足にホースシューの留め釘を深く打ち込んだのでした。 

 

【悪いデビルを懲らしめるセント・ダンスタン】
アンティーク スターリングシルバー ホースシュー(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

痛がるデビルにダンスタンはこう言います。 「これからは礼拝の邪魔をしないこと、音楽を奏でる邪魔をしないこと、そしてホースシューを掲げた家には寄り付かないこと。これを守るなら直して進ぜよう。」 デビルはダンスタンと契約をかわし、以降はホースシューが魔除けの役割を果たすようになり、さらには Good Luck をもたらすお守りとされるようになったのでした。


 

【デビルが行いを正すよう契約書にサインをさせる】

アンティーク スターリングシルバー ホースシュー(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

 

 

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聖ダンスタン&デビル伝説が書かれたヴィクトリア時代の歴史背景について、以下もご参考ください。
ヴィクトリア時代の新聞を読んでみた。広告欄から垣間見えるアンティークな暮らし
Still Victorian(百年ほど前のイギリスはどんな様子であったのか?)

 

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