ネットニュースで新規参入する複数の野球チームの話題が出ていましたので、雑感をかねて記します。

まずは社会人球界の新規参入の話題。

 

バファローズで監督、ホークスでも長くコーチを務められた森脇浩司さんがGMに就任し、カーディーラーの福岡トヨタが母体となった「FTサンダース」を発足させるという話題。

チーム名はダジャレかもしれませんが、卒業後も野球を継続することを希望する学生たちの受け皿としては貴重な存在になりそうですね。

九州は北九州に元ライオンズの伊東勤さんが総監督を務めるクラブチームのARC九州が活動を始めたり、SUNホールディングスが長崎に野球部を創部する予定だったりと社会人球界がアツいですね。

かつては地方でも重工業や炭鉱業、国鉄の鉄道管理局などの社会人野球部が多くあり、地元の学生たちの野球継続先としての役割を果たしていましたが、社業も経営不振や合理化などで廃部、関東、関西への集約などでどんどん野球継続先としての社会人野球部が減っていっている中で、このような動きは貴重ですね。

 

学生たちの野球継続先としての受け皿として大きな役割を果たしているのは独立リーグの球団も同じ。近年リーグの再編などが目立っていますが、国内最大規模ともいえるルートインBCリーグに参入を目指し、山梨県内を本拠地とするチームを発足させるとのこと。

 

 

こちらもその志は素晴らしいものであり、プロ球団空白県である山梨に拠点を置くというのも意義があると思います。

しかし、会見内でのコメントで「数年で観客動員1万人を目指す」としているのですが、これは年間の数量を指しているのか?1試合の観客動員を指しているのか?それによって見立てが大丈夫なのか?と思ってしまいますね。

前者を指しているのであれば1試合平均で300~400人となるのでなかなか現実味がありますが果たしてその平均観客動員数でチームの経営が成り立つのか?後者だとしたら途方もなく高い目標になってしまいますね。

また、もう一つ気がかりなのが山梨県内の企業が立ち上げるのではなく、都内企業が立ち上げるというのも本当に地元に根差すことができるのかと心配になります。

BCリーグでも福井や滋賀が他県の企業が運営したものの、最終的に撤退していますので今回山梨球団を立ち上げようとしている企業にはしっかりとした地元スポンサーを見つけてもらい、山梨に根差したチームを作ってほしいですね。