４月２日に大田スタジアムで行われた春季東京都高校野球大会、東海大高輪台高×東京高の観戦記です。
全国に１３校ある東海大付属高校の野球部で唯一春夏通じて甲子園出場経験のない東海大高輪台高。東東京大会決勝にも２度進出経験があるものの甲子園に届かない「悲願校」となっています。今年こそ悲願達成で甲子園出場を果たせるでしょうか？
対するは地元大田区のある私学の東京高です。
＜スタメン＞
【先攻：東京高】
①レフト 久保杉
②センター 原
③ファースト 小田
④ピッチャー 河瀬（写真下）
⑤セカンド 髙橋
⑥サード 佐藤
⑦ライト 筒井
⑧キャッチャー 水谷
⑨ショート 川田
【後攻：東海大高輪台高】
①センター 大城
②ショート 宮田
③ライト 福島
④ファースト 鯨井
⑤セカンド 望月
⑥レフト 石坪
⑦サード 山岸
⑧キャッチャー 上野
⑨ピッチャー 粕谷（写真下）
＜試合概況＞
先制したのは高輪台。２回裏、四球とヒットで２死１・３塁のチャンスを作ると、９番粕谷の打球はセカンド正面へのゴロでチャンスをつぶしたかと思われましたが、この打球を東京のセカンドが後逸し、１点を先制します。
高輪台は３回にも２死からヒットと四球でチャンスを作ると、６番石坪の適時打で２点目を加えます。
さらにこの回、東京の守備の乱れに付け込み３点を追加し、大きくリードを広げます。
５回にも高輪台は８番上野の２点適時打に加え、野選、押し出し四球、２番宮田の適時内野安打などで加点。
最後は３番福島のサードへの打球がエラーを誘い、１０点目を奪い５回コールドが成立。東海大高輪台が２回戦に進出しました。
＜注目選手など雑感＞
東海大高輪台が相手のミスに助けられた面があるものの５回コールドで快勝しました。
打線は切れ目のない印象で６番石坪、８番上野が適時打を含むマルチヒットをマークし、上位打線で作ったチャンスを得点につなげました。
中軸の福島、鯨井も強い打球を放っており、チームとしての攻撃力は高いものを持っていると思います。
投げては先発の背番号１０粕谷が５回を無失点の好投。
４つの四球は課題がありそうですが、投手陣に厚みが出てくれば上位進出を狙えるのではないでしょうか？
敗れた東京高はエラー、バッテリーエラー、野選とミスが失点につながり大敗となってしまいました。エースで４番の河瀬は変化球を駆使し、５つの三振を奪い、打っても１安打をマークしましたが、自らの２つの暴投や守備に足を引っ張られる形となりました。
夏までにこの試合で出た課題を修正して、上位進出を狙ってほしいなと思います。
東 京 高０００００＝０
東海大高輪台高０１４０５ｘ＝１０
【５回コールド】
（東）河瀬、中野－水谷
（高）粕谷－上野
【勝利投手】粕谷
【敗戦投手】河瀬
※長打なし
