野球もシーズンオフ、正月休みに野球本の読書をしようと手に取ったのがこの本。

ホークスの王会長がテレビ番組で提言したり、古田敦也氏も追従する発言をしたことを受けて2020年に発刊された書籍のようです。

当ブログでも2019年11月に「琉球ブルーオーシャンズ」の設立に合わせ、私見を述べる投稿をしましたが、そのきっかけとなったブルーオーシャンズがコロナ禍で活動が制限された結果、給料の遅配発生や、選手たちの遠征中の規律違反によるコロナ集団感染発生に加え、選手の大量離脱NPB入りを目指していたはずが台湾球界入りを目指すと表明するも、台湾プロ野球側から難色を示されるなど迷走、さらにGM兼監督の清水直行氏も退団と迷走、空中分解寸前の状態になりつつあるようです。やはり沖縄の地でNPB球団を運営するのは難しいんだろうなと再認識させられました。

この書籍ではエクスパンションの4都市として、新潟、静岡、京都、岡山をあげ、新潟、京都をセ・リーグに、静岡、岡山をパ・リーグに参入させ両リーグを東西の2地区に分け、各地区の優勝チーム4チームでプレーオフを行うという案を出しています。

他にも16球団拡大構想を考えるうえで過去のフランチャイズ制の推移や2リーグ分裂時の歴史的背景を詳しく解説しており、内容としても興味深いものでした。

実際に16球団に拡大するには球団母体をどうするのかなど解決しなければならない問題が多々あり、選手の質も落ちるのではないかという意見もありますが将来的には検討にあたる価値のある議論ではないかと思います。筆者の過去記事では琉球ブルーオーシャンズの参入を前提にBCリーグ、四国アイランドリーグを発展解消させ四国(松山)、北陸(富山or石川)、北関東(宇都宮)という案を出しましたが静岡、京都、岡山という発想はなかったですね。ジャイアンツ・スワローズの東京とドラゴンズの名古屋に挟まれた静岡と、関西のタイガーズと広島のカープの挟まれた岡山をパ・リーグの配置するというのはなかなか妙案だと思いました。

新年早々、夢のあることを考えさせられる書籍でした。ご興味のある方は是非ご一読ください。