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10月2日に周南市津田恒実メモリアルスタジアム(http://blogs.yahoo.co.jp/igechan22/13570119.html)で行われた中国大学野球連盟秋季リーグ戦、東亜大×徳山大の観戦記です。
春のリーグ戦ではまさかの最下位に転落し、入替戦に回った東亜大。一部残留は果たしましたが今季は巻返しを図るシーズンになります。
対する徳山大は1・2年生の投手陣が充実してきて春のリーグ戦ではAクラスの3位に入りました。環太平洋大や吉備国際大といった新興勢力が力をつけてきましたが、長年リーグを引っ張ってきた両校も負けてはいられません。前日の1回戦は東亜大が2-1で競り勝って先勝しています。

<スタメン>
【先攻:東亜大】
①センター 神田
②ショート 赤澤
③DH 渋谷
④ファースト 横石
⑤キャッチャー 長谷川
⑥レフト 谷本
⑦セカンド 河村
⑧ライト 山賀
⑨サード 徳嶺
先発ピッチャー 藤本(写真下)
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【後攻:徳山大】
①センター 黒岩
②DH 福島
③サード 山口
④レフト 園田
⑤キャッチャー 中熊
⑥ファースト 坂本
⑦ライト 岸本
⑧セカンド 大橋
⑨ショート 松本
先発ピッチャー 髙嶋(写真下)
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徳山大は春に観戦したメンバーから4年生が引退したようでだいぶメンバーが入れ替わっています。先発ピッチャーは1年生の髙嶋。
一方の東亜大は赤澤、河村の4年生二遊間が秋もプレーを継続。春の悔しさを晴らしたいという思いでしょうか?先発ピッチャーは熊本・人吉高出身の2年生藤本です。

<試合概況>
試合は両校の先発投手の粘りの投球で両校がっぷり四つで進みます。
先にチャンスを作ったのは徳山大。初回、先頭の黒岩がファウルで9球粘った末に内野安打で出塁すると1死1・2塁の先制のチャンスを作りますが、4番園田がセカンドゴロ併殺に倒れ無得点。
一方東亜大も2回表2死から四球、内野安打、エラーで満塁のチャンスを作りますが、9番徳嶺がショートライナーに倒れ無得点に終わります。
しかし3回表東亜大はこの回先頭の神田が左中間を突破する二塁打で出塁すると、犠打で3塁に進め3番渋谷がセンターへの犠牲フライで1点を先制します。
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先制された徳山大は5回裏、この回先頭の6番坂本がライトオーバーの二塁打で出塁すると、7番岸本の犠打と8番大橋のスクイズで同点に追いつきます。
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その後は東亜大・藤本、徳山大・髙嶋の両先発の粘投で試合は終盤に進みます。
試合が延長に入るかと思われた9回裏、徳山大はヒットと四球で2死1・2塁と一打サヨナラのチャンスを作り打順はこの試合2安打の6番坂本。
しかし東亜大藤本が踏ん張りを見せ、この場面でこの試合のMAX145キロをマーク。最後も144キロの直球で坂本を三振に取り、試合は延長に入ります。
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延長に入り東亜大は10回表に2死1・2塁のチャンスを掴みますが3番渋谷がキャッチャーフライに倒れ無得点。続く11回にも2死2塁と得点圏に走者を進めた場面で徳山大ベンチが動き前日の1回戦で好投しながら負け投手となったエース岡をリリーフに送り、岡は起用に応え後続を断ちます。
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その後試合は続投する藤本と岡の好投で15回まで進みます。
連盟規定で最終回となる15回表、東亜大はヒットの走者を出しますが併殺で無得点。この段階で東亜大のこの日の勝ちはなくなります。
その裏投球数が200を超えようとする藤本はさすがに疲れが出たか先頭の中熊にヒットを許すと犠打と四球で1死1・2塁のピンチを背負います。
しかし藤本は最後まで踏ん張りを見せ、代打有国をキャッチャーフライ、最後の打者をファーストゴロに仕留め15回を完投。試合はリーグ規定により引き分けとなりました。

<注目選手など雑感>
何と言っても延長15回の激闘を演出した両校の投手陣ですね。
15回を完投した東亜大藤本は最終的に213球を投じました。
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170cmと小柄な右腕ですが、テンポのいい投球でストレートはアベレージで130キロ台中盤から後半を投じ、試合概況に記した通り9回のピンチの場面ではこの試合でMAXでの145キロを投げるなど、スタミナとメンタルを兼ね備えた投手です。今後の活躍にも注目ですね。
一方の徳山大の先発、1年生の髙嶋も11回途中まで174球の熱投。ピッチャーらしいスリムな身体から130キロ台後半のアベレージのストレートは将来が楽しみです。11回からリリーフしたエースの2年生岡とともに徳山大を投手王国にしていくのではないのかなと思いますね。
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しかし両校とも環太平洋大にストップをかけるにはやはり打撃陣の奮起が必須ですね。徳山大はチームで6つの犠打を決めるなど手堅い野球をする印象でした。何とかあと一本が出るような勝負強さがほしいですね。

東亜大001000000000000=1
徳山大000010000000000=1
【延長15回規定により引き分け】
(東)藤本-長谷川
(徳)髙嶋、岡―中熊
【二塁打】(東)神田
      (徳)坂本

【打撃成績】
<東亜大>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(中)神田  7-2-0-0-0-0-2
(遊)赤澤  6-0-0-0-0-1-1
(指)渋谷  4-0-1-0-1-0-0
打指 平田 1-0-0-0-0-0-0
(一)横石  5-0-0-0-0-1-0
(捕)長谷川 5-1-0-1-0-1-0
(左)谷本  5-1-0-1-0-1-1
(二)河村  6-2-0-0-0-0-0
(右)山賀  6-0-0-0-0-0-2
(三)徳嶺  6-2-0-0-0-0-0
 
<徳山大>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(中遊中遊)黒岩 5-1-0-0-0-1-0
(指)福島      4-0-0-0-1-0-1
打指 藤嶋(功) 1-0-0-0-0-0-0
(三遊三)山口  4-1-0-0-0-2-2
(左右)園田   6-1-0-0-0-0-0
(捕)中熊     6-3-0-0-0-0-1
走  藤島(慶) 0-0-0-0-0-0-0
(一)坂本    4-2-0-0-2-0-1
(右)岸本    1-0-0-0-1-0-0
打 與猶    1-0-0-0-0-0-0
三 西内    0-0-0-0-0-0-0
打左 棟居   2-0-0-0-0-1-0
(二)大橋   3-0-1-0-1-0-0
打 有国    1-0-0-0-0-0-0
(遊)松本   1-0-0-0-1-0-0
中右中 篠崎 4-0-0-0-0-0-0


【投手成績】
<東亜大>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
藤本    15-1-1-8-5-5
 
<徳山大>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
髙嶋    10.2-1-1-7-4-4
岡       4.1-0-0-1-0-2

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