心に届け!コミュニケーション こちら五十嵐人材育成ラボ

研修ファシリテーター・人材育成コンサルタントの五十嵐信博です。
コミュニケーションや人間心理など、ビジネス人に役立つミニエッセイをつづります。
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言葉の選び方が変だと思うこと、その7 、これで最後です。業界の方向けメモです。

 

ライフポジションズのところで、ポジション=立場と訳されるのが普通であることにふれました。今回もポジションつながり。
ミニ脚本という理論があり、人が心を駆り立てられてうまくいかない様子を、三角形の図を使って図解します。交流分析はこんなことまで見える化するのです。すばらしいです。

さて、気持ちの変化の節々を三角形の角に割り当てているのですが、標準的な訳では、ここで「立場」という語を使います。制止する立場、非難する立場、絶望する立場という具合です。
で、どうもわかりにくい。心の動きなのですから、もっと動的な言葉にしたい。
駆り立て状態、静止状態、非難状態、絶望状態と意訳するほうが、ずっとわかりやすいと思うのですが、いかがでしょうか。

 

さて、なんでここで立場が出てくるのか、です。「TA-TODAY」という標準教科書のような本があるのですが、心の動きの節目を示す小見出しには、実はポジションなんてついてないのです。
ただ、英文を読んでくると、心の動きを説明する(ここからここに行く、みたいに)所で「ポジション2から4に」なんて出てくる。これは説明上、位置を示す意味の「ポジション」だと私は思うのですが、訳される時に、ライフポジションのことを連想して、その角の名前を「〇の立場」としてしまったのだと思います。それが又引きされていったのでょう。

 

そうしてみると、そもそも「TA-TODAY」の英語版ではライフポジションズの4つのグリッドにも、「第〇のポジション」なんて名付けられてはいないのです。「OK,OK」とか言ってるだけです。ただ、説明の中で「ここは健康なポジションだ」とか出てくる。
思うに、もしかしたら、これも説明上「ポジションズの中のこれ」という感じで位置を特定するのに使った言葉かもしれない。それを訳す際に、名前ととらえられ、どなたかが便宜上1~4をふったのでしょう。これはこれで便利ですから、それが続いてきたのではないか。
実は団体によって番号のふり方が違うという事実があります。こういう経過をたどったと考えると、なぜそんなことになったのか、説明がつくように思えます。

 

なお、「TA-TODAY」より前の原典には当たってないので、あくまでも私の推測です。

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言葉の選び方が変だと思うこと、その6です。業界の方向けメモです。我ながらしつこく書き続けています。「完全であれ」丸出しですね。

前に述べた人生態度の4つのグリッドを、「OK牧場」と言っています。原語はOK corralです。

 

結論から言うと、英語のままOKコラルと言うべきだと思います。

なぜ牧場なんてついたかというと、「OKコラルのガンファイト」という有名な西部劇の映画があって、この邦題が「OK牧場の決闘」なんです。
しかし、コラルは牧場じゃない。映画を見るとわかりますが、馬や馬車を預けておくところで、「OKコラル」は「ニコニコ駐車場」みたいな固有名詞なのです。日本ではコラルなんてわからないので、映画では「牧場」になった。

 

原著者も映画をふまえて「OKコラル」なんてつけたのでしょう。OKときたらコラルは、アメリカじゃ常識。「高田の」といったら「馬場」と言いたくなるようなものかな。

日本でも、OK牧場が映画の題だと常識だった時代もあった。そのころは問題なく、しゃれた表現で済んだのです。私も嫌いではない。ただ、今は残念ながらわからなくなりました。ふつうの人にとっては、「牧場」と唐突に出てくるだけです。

もっと問題は、「牧場」が独り歩きして「OK牧場には牛や羊がいて、その草原を」などという説明が出てきてしまうこと。OKコラルには馬はいますが、牛も羊もいないし、草原でもないのですね。

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言葉の選び方が変だと思うこと、その5です。業界の方向けメモです。

 

人生態度というジャンルがあります。原語だと、Life Positionsです。
自分を認めているか・いないか、他人を認めているか・いないかの違いでできる4つのグリッドで、生き方の方向性が整理できるというのです。
グリッドそれぞれは、「第1の立場」のように、ポジションに立場という言葉を充てるのが普通です。で、全体については「人生態度」。なかなかシブい意訳です。

 

気になるのは、ロジカルさという点で、同じ英語に違う言葉を充てるのはどうなのかな、と思うこと。もうひとつ、「人生態度」はあまりに古風で、かつ意志的な意味に寄っていると感じること。まあ、好みといえばそうなのですが。

 

できれば「ポジション」のニュアンスが感じられるいい言葉がないかな、と思います。私自身は、姿勢と言ったり、立ち位置と言ったりしてきました。「生きる上の立ち位置」「第1の立ち位置」という具合です。
最近は、いっそ「ポジション」のままがいいかな、とも思っています。いかがでしょうか。

 

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言葉の選び方が変だと思うこと、その4です。業界の方向けメモです。

 

やりとり(対話)分析で、言葉面だけでなく心理面でメッセージを送っているやりとりのモデルに、「二重裏面」交流と「鋭角裏面」交流があります。
原語はduplex transactionとangular transactionですから、「二重のやりとり」、「角度のあるやりとり」でいいと思うのです。

そもそもなぜ漢語にしなければならないのでしょうか。昔の先生の教養が邪魔しているなと、最も思うのはここです。

 

二重裏面交流のほうは、まだしもです。
鋭角裏面交流はまったくどうかと思います。鋭角なんてどこから出てきたのでしょう。鋭角というものは、その隣に鈍角ができると数学で教わりました、なんて突っ込みたくなります。
漢語で訳語をつけなくてはという思い込みのなせる業か。

 

ついでながら「裏面交流にはこのふたつがあります」なんて言い方をしがちですが、それにも私は?を感じてしまいます。人ってそんな単純なものかしら。もっと色々な言い方をしてるはず。
で、「裏面交流の代表的なものに、このふたつが」あるいは「裏面交流として(ここで)分析対象とすべきものに、このふたつが」と言うべきだと思っています。

 

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言葉の選び方が変だと思うこと、その3です。業界の方向けメモとして書いています。

 

ストローク「経済」の「法則」なるものがあります。原語はストロークエコノミーです。

ごく簡単に言うと、親が子育ての中でストロークを十分に与えないことが、社会全体の人間同士のふれあいをきゅうくつなものにしているといったことです。

 

まずはエコノミーをどう訳すか、これは難しい。「倹約」という意味にも、そこから転じて大きな視点での「経済」の意味にも使われます。筆者はそのトータルなダイナミクスを言っているので、少なくともニュアンス上「経済」でないほうがよい。
エコノミーはもともと倹約やケチることの意味が先だと思います。でも私たちは明治以降、エコノミー=経済ととらえがちで、倹約のほうが浮かんできませんから。

 

昔の先生は、「経済」と訳したものの、上記のダイナミクスの意味を表現したくて、やむなく?「法則」と加えたのでしょう。
まあ、マーフィーの法則ぐらいの軽い意味だったかも。

 

しかし、経済「法則」というものは厳然とあるのです。すると上記の理論を説明するのに「乏しいものは価値が上がり、それを取り合うようなことが起こる、そこから名付けた高邁な理論だ」などと経済学に無理につなげるような解釈が起こります。
また、親が子に適用する倹約ルールこそ「法則」だとするトンデモ解釈が出たりもします。

 

さらに、「そんなものに従わずストロークをたくさん交換しよう」というのが筆者の主張ですが、これを説明するのに「法則を破れ」なんて無茶な言い方が出てくる。アルキメデス、万有引力など、法則は破れないから法則なのですがね。

これは「ストロークエコノミー」のまま、「法則」もつけないのが良いのではないかと考えます。

 

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