家庭内暴力 | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

思春期の子供を育てる中で、

家庭内暴力という現実にぶつかることもあります。

 

家庭内暴力については、ケースバイケースなので

一概に言えませんが、一例を挙げます。

 

とある精神心理学の先生のところに、

10年間もの間、子供に殴られ続けている母親が来ました。

 

先生は言いました。

 

「どうしてあなたは、10年もの間、

子供に殴られる母親でいたのですか?」

 

お母さんはびっくりしました。

そんなことを言われたのは初めてだったから。

 

先生は続けました。

「お母さん、あなたの中に、『子供がこうなったのは私のせいだ。

私は殴られても仕方がない。』という思いはありませんか?」

 

お母さんにとって、その言葉は図星でした。

 

先生は優しく言いました。

「やめなさい、と、Noと言っていますか?

口でNoと言ってもダメならば、お母さんはその場所から離れなさい。

家を出なさい。

2~3時間したら、何事もなかったように帰りなさい。」

 

お母さんはびっくりしました。

 

さらに先生は続けました。

「親を殴るということは、子供が自分自身を殴っているようなもの。

子供に殴らせてはいけない。

親を殴ることで、子供は傷ついているんですよ。」

 

「自分は殴られても仕方がない・・・」と、子供への

罪悪感と詫びの気持ちで殴られてきたのに、

子供自身も傷ついているなんて、

お母さんはビックリするばかりでした。

 

そして

「暴力を受けることで成り立っている親子関係は、

共依存で共倒れしてしまいますよ。」と先生はおっしゃったのです。

 

「ひどい言葉を言えば言うほど、

子供は親から離れる努力をして、自立していきたいと思っています。

その時に、親を殴って自己嫌悪に陥らせてはいけません。

 

だから、Noと言ってもきかない時は、

子供にそれ以上殴らせないように、

そこから離れなさい。

 

そして、少し時間を置いて、何事もなかったかのように

帰りなさい。」

 

もちろん、先生がおっしゃったケースは、

そのケースに最善の方策であり、

すべての家庭内暴力に適応するかはわかりません。

 

お母さんにとって、目から鱗だったようです。

 

 

 

我が家の場合、家庭内暴力はありませんでした。

家を出たほうでした。どんだけ家が嫌だったんでしょうね (-_-;)

 

しかし、エネルギーが外に向かうタイプだったので、

他の人に矛先が向かうのではという不安がついて回りました。

 

事実、カウンセラーの先生からも

「今、お母さんであるトホホさんが逃げてどうするの!

踏ん張って受け止めないと、エネルギーが外に向かう子は

無差別に他人を傷つけるようになるんだよ!」と脅され?ました。

 

逃げずに立ち向かわねばと腹を据えることができたのは、

その言葉のお陰であったと思います。