さくらインターネットの株価が投機的になっています。
さくらインターネットは日本企業では歴史の長いデータセンターを主力とする企業です。
昔はレンタルサーバーやネットサービスを展開しており、ネットの有名なサイトや法人、公人共に利用されています。
そのさくらインターネットは去年12月入るまでは株価が2000円未満でした。
ガリバー企業ではありますが、安価さがウリの新興系や海外勢の勢いがあって、成長分野ではありますが、株価は高いとは言えない状況でした。
変化があったのは経産省のプロジェクトで認可を受けたことです。
これ自体は2年間で6億円程度の補助金を貰うので、単体としてはでかいですが、さくらインターネットの企業規模からしたらそれほど業績に与えるものではありません。
しかし、これによって一気に注目されて株価は急上昇。
1200円から2000円超えまで一月で上がります。
更には今年になってからの日本株全体の急上昇で、1月頭に2040円が、2月頭に4000円、3月頭には7300円という、ベンチャー企業でもそうそうない上昇を見せます。
自分は5000円を超えた時点で高値つかみになりそうだと諦めたのですが、今月には10900円を超えるという、3 ヶ月半で株価が9倍に上がりました。
ストップ高やそれに類する規模の株価の上昇を連日繰り広げたさくらインターネットですが、投機目的の売買が膨らんでいた為に、1万円超えたことによって利益確定売りが続き、いきなり2日連続ストップ安で700円まで下がります。
そこからは毎日上位ランカー。
但し、値上り率の日もあれば値下がり率の日もあり、投資ではなく、丁半博打のような株価の乱高下です。
毎日10%以上株価が変動するので、狙った方向に動けば素人でも1日で100万円稼ぐことができてしまうのですが、逆を言えば狙った方向に動かなかったら1日で100万円のマイナスになります。
そうなったときに追証という不足分の金を入金しないといけませんし、出来なければ保有資産差し押さえられて強制決済です。
通常、違法賭博等で発生した借金は踏み倒していいのですが、いくら丁半博打のような状態とはいえ、株式投資には変わりないので、この借金は消せません。
その為、含み損が数百万円の人がSNSで嘆いていたりもするようです。
潤沢な軍資金を持たない素人が手を出す銘柄ではないですし、玄人ならば投機的すぎて、大金つぎ込み辛い銘柄になっていたりします。
こういう銘柄は手を出さずに外野として見ながら楽しむのが一番です。
まぁ個人的には日銀が金融正常化するかもという観測が流れており、株価に影響を与えています。
金融正常化はマイナス金利をゼロ金利にするということで、金利が上がるわけですから、金融系銘柄にはプラスの話のはずですが、株価が下がっています。
値動きはこちらのほうが小さいのですが、こういうわからない動きのほうが気になってしまいます。