Road to BERLIN MARATHON 2024
ベルリンを舞台にした映画、
第二弾「グッバイ、レーニン!」
この映画は、広島出身、ウィーン在住のランナーから教わったじゃけん
なかなかにいい映画でした
(1)史実(現実)と重なるリアリティ+心温まるストーリー+ユーモア
(2)想いが伝わる
(3)ベルリン、季節の移り変わり
序: 映画「グッバイ、レーニン!」とは
2003年公開、ドイツ国内の興行成績を更新するなど、ドイツを席捲
ベルリンの壁崩壊~ドイツ統一という激動の波に翻弄される中、東ドイツ在住の親子の物語を時にシリアスに、ユーモアに、ハートウォーミングに映し出す
「オスタルギー」(ドイツ語:ost(東)+ノスタルジー(郷愁))の代表的映画
史実(現実)と重なるリアリティ+心温まるストーリー+ユーモア
映画での時間軸は、ベルリンの壁崩壊前から、壁崩壊を経て、ドイツ統一の1990年10月3日でフィナーレを迎えます
東ドイツにとっては、社会主義から資本主義への大転換になり、市民の目線レベルでその変化を映し出します
所々、実際の映像が流され、物語にリアリティを与えます
・ベルリンの壁崩壊
ストーリーの基本線は、家族の話で、何か懐かしさも感じます
(私が、ちょうどこの映画の主人公の設定と同世代だからかもしれません)
・中学生の頃、バルブ経済の象徴であり「六本木のカローラ」と呼ばれた、このBMW(E30)に憧れたものでした
画像出典: Good Bye, Lenin! Trailerより(以下同)
そして、主人公と仲間が奮闘していく様がユーモアたっぷりに描かれます
想いが伝わる
ドイツ人は、
- 自分で出来ることは自分でやって、つつましく生活する
- 自分の時間、考え、生き方を優先する(仕事中心ではない)
- 休日は公園で過ごしたり、森を散歩したりと、お金をさほど使わない
- …
といったライフスタイルと聞きます
ベルリンの壁が崩壊して、映画の中盤から、西側の資本主義の波が押し寄せてきます
コカ・コーラやバーガーキングなど
何となくですが、そうした西側、アメリカ的なライフスタイルに対する懐疑的なスタンスも(個人の所感です)
後半~終盤は、消えゆく東ドイツ⇒自分たちの国がこうありたい(あってほしかった)といった主張のようなものも感じました
ベルリン、季節の移り変わり
家族の住まいは、アレクサンダー広場の近くにあります
・映画のハイライトの一つ
アレクサンダー広場は旧東ドイツ側にあり、街のシンボルのテレビ塔や世界時計があります
画像出典:wikipedia
画像出典:wikipedia
これらは、今となってはレトロなデザインですが、何というか1960-70年代における「未来都市」的なイメージを感じさせます
どうも、本当に
「ドイツの技術は世界一ィィィ!」
(by シュトロハイム~ジョジョの奇妙な冒険)
とアピールするためだったようです
出典:荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」集英社
ベルリンマラソンのコースとしては、11km近辺になっており、ここも楽しみです
映画では、主に夏と秋が舞台ですが、夏から秋への移り変わりは、街路樹が色づく様子もとても綺麗で、ベルリンという街にとっても良い時期なのでしょう
そして、10/3はドイツ統一の日、映画でフィナーレを迎えます
今回の遠征でも、10/3はまだドイツにいるので、記念日の雰囲気も味わいたいと思う私です
ベルリンマラソン、ますます楽しみになってきました
(おまけ)連想される映画
個人の意見ですが、何となく「時計仕掛けのオレンジ」(1971)のオマージュ・レスペクトを所々に感じました
・主人公の名前がともにアレックス
・風貌がどことなく似ている
・住んでる住居(団地)の雰囲気が似ている
・ウィリアム・テルの早送り映像
・主人公が憲兵にぶったたかれる、吐き出す
・社会の波にもまれ、背広を着た大人の力で運命が変わっていく
(ただし)性格は真反対
・扱うテーマもかなり違う
***(英語学習の一環で簡単な英作文をするようにしています。違和感などがあれば、ご指摘いただけると助かります)***
Many people wonder why Germans want to restore a system they already lost, but it’s a part of their collective identity.
The film "Good Bye Lenin!" portrays the east’s assimilation into the western culture such as Coca-Cola or Burger King, resulting in the dissolved identity of the East Germans.