10年目の3.11が近づき、.新聞やTVで「安全・安心」と言う言葉をよく目にします。
安全とは何らかの基準があり、それを満たしている時に使われますが、安心と言う言葉は各自が持つ気持や感覚であり基準は存在しません。
100万円の貯蓄しかないが借金がないから安心だと言う方がいます。1000万円の貯蓄をしても安心ではないと言う方もいます。
そして、医療保険で日額2万円もらえるのにまだ安心できなくてもっと加入したいと言われる方がいます。
子供が独立しているのに、今度は万一の場合に妻の老後資金が不安だからと7千万円の死亡保険にそのまま継続して加入している方もいます。
病気やご主人が万一の場合に不安だから安心を得るために保険と言う商品に頼るわけですが、皆さんはどこで安心と判断するのでしょうか?
その判断の拠り所にしていただきたいのがFPが作成するライフプランです。現在の家計の状況から遠い将来までの家計の状態を推測するシミュレーション表です。
預貯金の残高が心細い時期や余裕がある時期が一目で分かるので、この時期に病気やケガをしたりご主人が万一の時に預貯金がどうなるのか分かります。
例えば、末の子供が大学を卒業すると家計に余裕が出て預貯金が増えていく状況を見れば、お客様自身で医療保険は現在の半分にしても大丈夫とか、医療保険はなくても貯蓄があるから大丈夫と判断できると思います。
万一の場合でも、遺族年金が結構もらえるので、あまり保険に頼らなくても妻の老後生活は困る事がないと万一の場合のライフプランで確認できたら、そんなに大きな保障は不要だと皆さん自身が判断できると思います。
逆に、このライフプランがないと皆さんのまっとうな判断や適正な保険の見直しなどできないと思っているのです。
占い師ではないのですから、ただ保険証券を見ただけで「もう少し保障が必要です」とか「保険を削減しましょう」なんて言えません。家計の状況が分かってないし根拠がないからです。
まとめます。
ライフプランを作る事で不安な時期や安心な時期が分かり金額も分かります。
不安な時期の金額を皆さん自身の気持や感覚で考えてFPに相談してもらい対策を行えば、きっと安心と満足が得られるのではと思っています。
来る3.11は黙祷をしたいと思います。
栃木・宇都宮の
FP・保険コンサルタント
五十嵐良太郎