有名人になることのメリットデメリット -2ページ目
少なくとも傑出した裁判官であれば、彼はある種の「概念的上昇」を体験することになるだろう。「概念的上昇」においては、多かれ少なかれ孤立して断片的であった低いレベルの原理が、より一般的な理論の一部となる。おそらくこれは大変な仕事であり、裁判官が頻繁にこれを試みる必要はない。だが、これは法を理解するにあたって適切なモデルであり、司法的、政治的帰結を評価する際に有しているべき野心である。理論的に低いレベルに留まろうとする裁判官は、俗物であり、現実からの逃避者であるとすらいえる。日常生活の事例に戻ろう。もし人間関係や健康の問題についてどうすべきかわからないのならば、根本的問題を避けたとしてもうまくいかないかもしれない。逆に、もしそれらの疑問に答えることがミニマリズムを越えてできるのならば、狭く浅い決定に従って一歩一歩歩んでいくよりも、より賢い選択をできるかもしれない。憲法の領域についても似たようなことがいえるだろう。実際、われわれは必要以上の事柄をも判断し、好機でなくても根本的問題について語るべきかもしれない。