前日2日の米国株式市場は反発。暗号資産市場の回復でリスク警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。トランプ大統領が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長候補を来年初旬に指名するとしながらも、ハセット国家経済会議(NEC)委員長に言及したため積極的な利下げ期待に相場は終日堅調に推移した。米株市場を横目に、本日の日経平均は続伸して取引を開始。その後は49700円付近で推移したが、前引けにかけて上げ幅を広げる展開となった。後場からも一段高となり一時5万円を超える場面も見られたが、大引けにかけてやや売りが広がり上げ幅を縮小すると、5万円を再度割り込んで本日の取引を終了した。昨日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇が東京市場でも半導体関連株の株価支援要因となった。また、米国で来年以降の継続利下げ期待が高まっている点も引き続き投資家心理にポジティブに働いた。
大引けの日経平均は前営業日比561.23円安の49864.68円となった。東証プライム市場の売買高は21億1627万株、売買代金は5兆4222億円だった。業種別では、非鉄金属、サービス事業、不動産業などが上昇した一方で、銀行業、小売業、電気・ガス業、などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は26.8%、対して値下がり銘柄は69.6%となっている。
個別では、アドバンテ<6857>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、レーザーテック<6920>、イビデン<4062>、スクリン<7735>、住友電<5802>、フジクラ<5803>、ディスコ<6146>、太陽誘電<6976>、荏原<6361>、日東電工<6988>、ルネサス<6723>、安川電<6506>などの銘柄が上昇。
一方、ファーストリテ<9983>、コナミG<9766>、第一三共<4568>、イオン<8267>、TDK<6762>、ファナック<6954>、信越化学工業<4063>、ニトリHD<9843>、KDDI<9433>、バンナムHD<7832>、トヨタ<7203>、任天堂<7974>、スズキ<7269>、HOYA<7741>、キッコーマン<2801>などは下落。
《FA》
3日大引け ストップ高: 11銘柄 ストップ安: 4銘柄 (気配、一時を含む)
「日本企業連携し国産ヒト型ロボット量産と伝わり」と報じられたヒーハイスト <6433> や、前日にストップ高を演じたアール・エス・シー <4664> が大引けでストップ高配分となった。また、ウィルソンW <9610> はストップ高で引けた。
一方、前日にストップ安を演じた免疫生物研究所 <4570> と、トランスGG <2342> が大引けでストップ安配分となった。また、オリエンタルチエン工業 <6380> はストップ安で引けた。
●ストップ高の銘柄一覧
銘柄名 現況 ニュース/主な株式テーマ
豆蔵 <202A> [東証G] 一時 人工知能関連
ベクターHD <2656> [東証S] 一時 米社の新世代サーバーの導入などを材料視
visumo <303A> [東証G] 一時 人工知能関連
菊池製作 <3444> [東証S] ドローン関連
ラクオリア <4579> [東証G] 空売り買い戻しで踏み上げ相場の様相
RSC <4664> [東証S] 配分 前日もストップ高
取引時間内に商い成立せず、9400株の買い注文を残す
ジーデップ <5885> [東証S] 人工知能関連
アライドアキ <6081> [東証G] ウイスキーブランドにSNSマーケティング施策の最適化支援
ヒーハイスト <6433> [東証S] 配分 日本企業連携し国産ヒト型ロボット量産と伝わり
取引時間内に商い成立せず、2万8300株の買い注文を残す
オプトエレ <6664> [東証S]
ウィルソンW <9610> [東証S]
以上、11銘柄
●ストップ安の銘柄一覧
銘柄名 現況 ニュース/主な株式テーマ
トランスGG <2342> [東証G] 配分 前日もストップ安。バイオテクノロジー関連
取引時間内に商い成立せず、10万9900株の売り注文を残す
免疫生物研 <4570> [東証G] 配分 前日もストップ安。バイオテクノロジー関連
取引時間内に商い成立せず、31万7200株の売り注文を残す
オリチェン <6380> [東証S]
大黒屋 <6993> [東証S] 一時 前日もストップ安。防衛関連
以上、4銘柄
株探ニュース
