前日4日の米国株式市場はまちまち。ダウ、ナスダックともに寄り付き直後にマイナスに転じ、その後前日終値を挟んだ値動き。目立った材料がない中、年内の追加利下げ観測が引き続き相場を下支えしたものの、ここまでの上昇を受けた利益確定の売りも出て小動きとなった。米株市場を横目に、本日の日経平均は498.08円安の50530.34円と4日ぶり反落して取引を開始。その後は50400円を挟んで、終日マイナス圏で軟調もみあい展開となった。国内長期金利の上昇や日銀の利上げ観測が引き続き意識され、投資家心理を慎重にさせた。また、昨日の日経平均が1100円を超す大幅高となったことから短期的な利益確定売りや戻り待ちの売りが優勢となったほか、手掛かり材料に乏しく週末要因も相まって下げ幅を縮小する展開は想定しにくかった。ただ、テクニカル面では節目として意識されていた25日移動平均線を上回って推移した。
大引けの日経平均は前営業日比536.55円安の50491.87円となった。東証プライム市場の売買高は20億8922万株、売買代金は5兆4041億円だった。業種別では、ゴム製品、その他製品、証券・商品先物取引業など幅広い業種が下落した一方で、非鉄金属、情報・通信業、銀行業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は19.3%、対して値下がり銘柄は77.3%となっている。
個別では、ソフトバンクG<9984>、イビデン<4062>、レーザーテック<6920>、フジクラ<5803>、ディスコ<6146>、ニトリHD<9843>、日製鋼<5631>、資生堂<4911>、メルカリ<4385>、味の素<2802>、住友ファーマ<4506>、IHI<7013>、コムシスHD<1721>、シャープ<6753>、三井金属<5706>などの銘柄が上昇。
一方、アドバンテ<6857>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、TDK<6762>、リクルートHD<6098>、トレンド<4704>、中外薬<4519>、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、任天堂<7974>、ファナック<6954>、テルモ<4543>、トヨタ自動車<7203>、バンナムHD<7832>、セコム<9735>などの銘柄が下落。
《FA》
5日大引け ストップ高: 8銘柄 ストップ安: 1銘柄 (気配、一時を含む)
前日にストップ高を演じた日本新薬 <4516> が大引けでストップ高配分となり、103300株の買い注文を残した。また、アール・エス・シー <4664> はストップ高で引けた。
一方、前日にストップ安を演じたウェルディッシュ <2901> がストップ安で引けた。
●ストップ高の銘柄一覧
銘柄名 現況 ニュース/主な株式テーマ
菊池製作 <3444> [東証S] 前日まで2日連続ストップ高。ロボット関連
日本新薬 <4516> [東証P] 配分 前日もストップ高。JPX日経400関連
取引時間内に商い成立せず、10万3300株の買い注文を残す
RSC <4664> [東証S]
JMACS <5817> [東証S] 人工知能関連
ヒーハイスト <6433> [東証S] 前日まで2日連続ストップ高。ロボット関連
UMCエレ <6615> [東証P] 中国ZYTからPCBアッセンブリーを新規受注
オプトエレ <6664> [東証S] 一時
トラースOP <6696> [東証G] 一時 人工知能関連
以上、8銘柄
●ストップ安の銘柄一覧
銘柄名 現況 ニュース/主な株式テーマ
Wディッシュ <2901> [東証S] 前日もストップ安
以上、1銘柄
