催眠や瞑想(めいそう)は、
最近も癌やその症状に対する効果の報告が多数出されている、
古くて新しい精神心理療法です。
催眠による、癌やその治療による精神・身体症状に対する効果
催眠療法により、がん患者さんには、
精神的・身体的作用や、他者との相互作用が生じ、
ホルモン産生や免疫反応にも影響を与える場合があります。
(Magy Onkol 2010;54(2):153-60)
催眠や自己催眠により、
がん患者さんの生活の質(QOL)が改善される場合や、
不安、精神的苦痛、疲労、疼痛が軽減される場合や、
抗がん剤治療による嘔気・嘔吐が軽減される場合があります。
(Chen PY et al, Worldviews Evid Based Nurs 2017 Mar 7 冊子の編集中、
Int J Clin Exp Hypn 2017;65(2):189-209、
CA Cancer J Clin 2013;63(1):31-44、
Eur J Cancer Care (Engl) 2007;16(5):402-12、
J Pain Symptom Manage 2006;31(1):70-84)
瞑想(めいそう)による、癌やその治療による精神・身体症状に対する効果
瞑想により、ホルモンの分泌やアレルギー反応が影響される
という報告があります。
(Med J Aust 1976;2(5):184)
集中的な瞑想により、癌の自然退縮が生じた症例では、
一時的に色覚の消失(白黒の世界になる)を経験した場合があります。
(Med J Aust 1976;2(5):184)
マインドフルネスも含まれる場合がありますが、
様々な瞑想法により、がん患者さんにおきまして、
生活の質(QOL)、感情のコントロール、認知機能が改善される場合や、
うつ、不安、ストレス、疲労、不眠が軽減される場合があります。
(J Consult Clin Psychol 2017;85(4):397-402、
Yun MR et al, Cancer Nurs 2016 Nov 4 冊子の編集中、
Integr Cancer Ther 2014;13(4):341-50、
Complement Ther Med 2013;21(4):379-87、
Acta Oncol 2009;48(1):18-26)
マインドフルネスと、その効果につきましては、
2017年1月8日、6月1日のブログもご参考になります。
抗がん剤治療中に、
瞑想用の映像や音声を表示させたiPadを利用して瞑想することにより、
苦痛が軽減されたという報告があります。
(Support Care Cancer 2015;23(12):3393-4)