癌で闘病中のお母様にとりましても、役立ちますように。
1)闘争心
2017年5月9日のブログでもご紹介させていただきましたが、
リンパ節転移の有無を確認していない症例も含まれる点で問題がありますが、
早期の乳癌患者さんの研究では、手術後3か月の時点で、
癌を厳しく受け止めるか、支援や希望が無いという感情を抱いた患者さんよりも、
最初に癌を拒否するか、闘う気持ちを持った患者さんでは、
再発までの期間が長く生存率も高かったという報告があります。
(Lancet 1979;2(8146):785-7、J Psychosom Res 1981;25(5):453-8、
Lancet 1985;1(8431):750)
2)喜び、充足感、自由、人生の意義、強い生存意欲
最初の再発が生じた乳癌患者さんでの研究では、
より多くの喜びを感じていた患者さんで、
無再発生存期間が長いという報告があります。
(Psychosom Med 1988;50(5):520-8)
通常よりも長期間生存している末期癌患者さんでは、
自身の態度や行動が癌に対して影響を及ぼすと信じていました。
癌が生じてから、より満ち足りた、より自由で、より意義のある人生を送り、
恐れや不安は著しく減少し、生存し続けることを強く望み、
人生は贈り物と考えていた、という報告があります。
(J Humanistic Pshychology 29 (1):winter 1989;59-83)