賀名生(あのう) 1 歴史 | みどりの木のブログ

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今回から奈良県五條市にある賀名生

皇居跡と賀名生梅林です。

2021年3月10日に訪問しました。

 

賀名生歴史民俗資料館の梅花

 

賀名生の里歴史公園

 

賀名生(あのう)の歴史

 

地名の賀名生はもと「穴生」(あなふ)

と書きましたが、1347年には後村上

天皇が行宮を吉野(吉野山)からこ

の地に移します。

1351年(正平6年、北朝の観応2年)

に、足利尊氏が内紛から南朝に降伏

します。

1352年正月には、南北朝の統一が

かなう(正平一統)ので「加名生」に

改めました。その後、天皇は京都に

還幸されました。

後に、北朝の世になると「加名生」は

畏れ多いと「賀名生」に改められます。

明治になって読みを「かなう」から

原音に近い「あのう」に戻しました。

 

賀名生紹介DVDから地名の変遷

 

現地にある案内板です。

1336年12月21日、足利尊氏に

より京の都を追われた後醍醐天皇

は、賀名生に来て郷士「堀孫太郎

信増」により手厚くもてなされます。

28日には吉野に向かわれます。

邸宅はその後、後村上、長慶、後

亀山天皇の皇居として南朝で利用

されました。

 

堀家の解説板です。

 

1347年正月に楠木正行が四条畷で戦死

したのち、南朝では北朝方の来襲を吉野で

防ぎ得ないと、吉野を引き払い1348年に、

穴生に移ったのです。

 

 

中心部を拡大すると

 

丹生川が尾根の岩盤で蛇行

しています。なので北側五條

から攻めても、賀名生に入り

難い要害の地になっています。

 

実際の写真では

グーグル賀名生付近です。(上が北)

賀名生梅林には南北朝時代から梅

が栽培されて、現在2万本の梅の木

があります。

 

1348年に高師直率いる足利軍が

吉野に来襲し吉野を焼き討ちにしま

す。南朝の後村上天皇は賀名生に

逃れて助かります。

 

1351年に室町幕府内紛(観応の

擾乱)により、足利尊氏が一時的

に南朝に降伏し、南北朝は一時的

に南朝に統一(正平一統)されまし

た。しかし、足利氏がまた北朝をた

てたので、南北朝は分離します。

 

1392年に南北朝合一により南朝

が京都に帰り神器を北朝の後小松

天皇に伝えるまでの20年間、ここ

賀名生は南朝の行宮でした。

 

時代が下り江戸時代になると

 

当初は松倉氏の大和五条藩領地、

後に幕府直轄天領になりました。

五条に代官所が置かれました。

幕末には天誅組の吉村寅太郎が

この地を訪れ、堀家の行宮跡で

「賀名生皇居」の扁額を書きました。

 

長屋門にある吉村寅太郎が書いた

扁額(レプリカ)

 

1979年に国の重要文化財に指定

されます。

1998年に解体修理を行っています。

2003年に後醍醐天皇から下賜され

たとされる伝承がある、日の丸の旗

(明治時代以前は国旗ではない)や、

天誅組の寄せ書きなど約80点が盗

難にうも、その10年後までに回収さ

れ、のち博物館に寄贈されました。

 

堀家の建物は子孫が現在も所有さ

れています。

堀家では2019年3月から宿泊施

設とレストラン、結婚式場として営

業しています。私はコーヒーを飲み、

撮影させてもらいました。

 

堀家奥の間書院です。

 

今回はここまでで、明日に続きます。

 

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