鹿嶋神社(福島県白河市)
鹿嶋神社(かしまじんじゃ)。
福島県白河市に鎮座。
御祭神は武甕槌命(タケミカヅチノミコト)。
社格は県社で、延喜式神名帳に名前が残る『陸奥國白河郡 白河神社』の論社の一つとなっている。
御祭神の武甕槌命は……ここんところ毎回の御登場なので紹介は省略。
社伝によると、宝亀年間(770~780年)にこの地に祀られたのが始まり。
その後、弘仁二年(811年)に坂上田村麻呂が東夷征伐の折、改めて常陸國鹿島大明神を勧請。
白河地方の総鎮守として戦勝祈願をしたと言われている。
その後も歴代白河城主の尊崇をあつめ、城主自らが奉幣・参拝したとのこと。
ちなみに、拝殿正面に飾られている額のうち『鹿島宮』と記されたものは、海軍元帥・東郷平八郎によって奉納されたもの。
この額、おもっくそチェックし忘れました(´・ω・`)
今度行った時にはぜひ見ておかねば。
で、相変わらずおいらのカーナビ様は見当違いな御案内で。
この神社に行くときも、なぜか狭い堤防の道を走らせて誰も停めてない第二駐車場に誘導する始末。
ゴリラ様、もう少し広い道路を通らせてはいただけませぬか。
でも、そんな気まぐれな案内のおかげか、こんな綺麗なモミジに遭遇。
第二駐車場の近くくらいにしか大きなモミジは無かったのでツイてるねえ。
ゴリラ様ったら、こんな心憎い演出を。やるねやるねぇ。
意外な演出にクラッと来ちゃうもんだよ、おいらは。
さて、第二駐車場からは意外とすぐ随身門だの拝殿へ行けるわけなんだけど、やっぱり鳥居をくぐらないとお参りって感じがしないじゃないですか。
そんなわけで長~~~~~~い参道を入口に向かって歩きました。
ちょっと予想外に距離があったので、途中で少し後悔したのは秘密です。
木造の一の鳥居。
そんなに大きなものではないんだけど、暗い風合いの色味が重厚感を感じさせる。
参道にずっと敷き詰められた石畳などと相まって、武骨そうなイメージが御祭神のタケミカヅチさまにぴったりだ。
さて、この画像を見ていただくと分かるんだけど、参道は結構長い。
長い上に、ずらーーーーっと石灯籠や狛犬が立ち並んでいる。
狛犬の画像も毎回ご紹介しているこのブログではやっぱりすべての狛犬を撮影しないと、と思って最初からずっと撮って歩いてきましたよ。
今回は数も多いのでそれぞれの狛犬についてコメントはせずに、一気に御紹介。
さて、ここまで紹介してやっと参道の半分くらい。
ようやくこの辺りになって二の鳥居が見えてくる。
石造りの二の鳥居。
さて、参道にある狛犬はここで一段落。
参道途中、随身門の手前に池があり、そこに太鼓橋がかかっている。
傾斜がかなり急なので渡ろうか迷ったけども、やっぱりそこは敢えて挑むべきと思って渡ってみる。
……ちょっとキツかったけど、意外と普通に渡れてしまった。
なんか少し予想外です(´・ω・`)
太鼓橋のかかる池の傍らにはこんな素敵なものが。
七五三シーズンだからかなあ。
神社の皆さんの心づかいを感じるよね。
太鼓橋を渡って左手にある手水舎。
ここもそうだけど、やっぱり神社全体の色彩として重厚感のある色彩がとられているように感じる。
華やかな神社も良いけれど、こうした色調も重みと風格があって好きです。
非常に屋根の大きな随神門。
この鹿嶋神社は明治四十三年に火災に遭い、大正元年にその大半を改修・再建されたそうなので、この随神門も大正のころに作られたものなのかもしれない。
詳細は未確認だけれども。
さて、随神門をくぐって拝殿の前へ。
拝殿前にも狛犬が左右にそれぞれ2体ずつ。
つまりこの神社には合計14体もの狛犬がいるということですか。
こんなに多くの狛犬がいる神社に当たったのはここが初めてです。
これだけ多いというのには何か理由があるのかな。
時間帯はもう夕方に差し掛かろうかという時だったけども、ちょうど七五三の御祈祷中のようだった。
うーん、おいらが行った一ヶ月半くらい前あたりにお参りした人も七五三の御祈祷に当たったようだし。
やっぱり白河の総鎮守として多くの人が集まる神社になっているんだねえ。
それだけに規模が大きいのも納得。
こちらもおそらく大正元年に再建されたものなんだろう。
もう少し現地で詳しく案内板を見てこれば良かった。
ちなみに社殿の屋根は昭和三十二年から銅板葺きに切り替えているんだとか。
本殿もそれまでは木端葺きだったそうな。
本殿の左手にある御神木。
樹齢約1000年と言われている杉の大木。
たしかに御神木だけが周りの木々と比べてサイズが段違い。
迫力と存在感がすごかった。
ちなみに、お参りした時にはチェックし忘れてたんだけど、本殿の右手には神仏混淆時代の名残である観音堂と弥勒堂があるらしい。
お堂はあるわ、境内社は数多くあるわ、規模がいかに大きな神社だったがおのずと分かりますな。
さて、無事に参拝も済ませたので社務所へ。
御朱印をいただく。
で、いただいた御朱印がこちら。
アメブロの神社仲間なお姉さまが頂いたのと同じ、オールスタンプの御朱印でした。
宮司さまが御祈祷中だったせいかなあ。
書いて下すったのは、結構年配の方だったんだけど。
ところで御朱印にある、「日本三鹿島」っていうのはどこなのかなあ。
ここと鹿島神宮と、あと一ヶ所が思い浮かばない。
ちなみにこの日は棚倉町の都々古和気神社さんとかをお参りしてきたんですけども。
「都々古別神社さんはどちらもいらっしゃいましたか?」と聞かれたので、
「馬場の都々古和気神社さんは宮司さんが留守だったので、おばあちゃんに……」と答えたら、
「ああ、あちらの宮司さんは学校の先生をしていてお忙しいから……」とのこと。
そうだったのか……道理で毎回お留守なわけなのね。
で、御朱印も頂いたので神社を後にする訳だけど、帰りは表参道じゃなく裏側を通ってみた。
というのも、御神木の近くで気になる看板を見たため。
本殿の右後ろ辺りに階段があって、裏手の山に登れるようになっている。
そこで見たのがこちら。
これらの岩は磐倉(いわくら)と呼ばれる、古代からの祭祀が行われていたというもの。
神社としてはパワースポットとしてPRしているのか、案内の看板が境内に立っていた。
白河市関係の観光案内のホームページでもパワースポットとして紹介していたので、ブームに乗っかるつもりなのかも。
まあ、何にせよ自然の雄大さというのはいつでも人の心を清らかにしてくれますよね。
ちなみに白河市といえば白河ラーメンが有名なんですが。
この鹿嶋神社からは車で5~10分程度の場所に、白河ラーメンで一番有名な『とら食堂』があるんです。
なかなか美味かったですよ(*´ω`)グフゥ
■鹿嶋神社への地図
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◆神社の情報
鹿嶋神社 かしまじんじゃ
御祭神:武甕槌命
社格等:県社、延喜式内社(論社)
鎮座地:福島県白河市大鹿島8