地域恥ブランド | 不況になると口紅が売れる

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地域のブランド化を図り、観光や産業振興に努めようという動きが定着してきた。
その中で「地域名+商品名」を商標として認めるという法改正もあり、新たな特産品も生まれてきている。

一方、地域のダメなところにも注目すべきという考え方もある。
後世に真の地域性を残していくためには、ダメなところを含めて相互理解を図ることが大切という見方である。

そこで特許庁では、地域の恥とみなしている風習、文化を「地域恥ブランド」として商標登録できる制度を検討している。
2015年12月までに、以下が地域恥ブランドとしてエントリーしているという。

・大阪府「大阪人歩き」
・大阪府「大阪電車待ち」
・大阪府「大阪ボケ」
・愛知県「名古屋走り」
・宮城県「仙台二高至上主義」
・長野県「長野屁理屈」
・高知県「高知飲み」
・沖縄県「ウチナータイム」
・富山県「越中強盗」
・群馬県「群馬博徒」
・埼玉県「埼玉ヤンキー」
・埼玉県「そうだ埼玉ポーズ」

なお「見栄っ張り」については、東京、熊本、愛知、京都、茨城など、また「ケチ」についても滋賀、富山、山梨、山形、徳島、和歌山など多数の県がエントリーしてきたため、独自性として判定されなかった。

「おしい広島県」や「うどん県(香川県)」キャンペーンなど、最近は地域の自虐CMも目立つ。
自らのダメさ加減を晒してこそ、器の大きい地域とみなされ、好感度もアップするというわけだ。

こうした地域ブランドの動きに対して「企業や官公庁でも同じ試みをしてみたらどうか」(某大学教授)という声も挙がっている。