5手詰をつくろう! ④ | 不況になると口紅が売れる

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STEP4. 「検討する」


 前回のF図に戻ります。

 2一飛、同玉、3三桂、同金、2二金までの5手詰、が作意でした。

 3手詰の「素材」を逆算して、ようやく作品っぽくなりましたが、大きな欠陥があると指摘しました。

 おわかりでしょうか?


▼2手逆算局面「F」
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 上級者であれば一目ですね。

 このままだと初手2一飛ではなく、1一飛と打ち(実戦ならこちらですよね)、2一合駒、同飛成、同玉、3三桂、同金、2二金までの、駒余り7手詰が成立してしまうのです。

 これは「余詰(よづめ)=別の正解手順」ということになり、作品としての価値がなくなります。

 詰将棋は数学の問題と違い、「別の解き方がある」のはNGなんですね。

 (ちなみに、全ての詰将棋は、最終的に攻め方の持ち駒は「なし」となります)


 というわけで、修正作業です。

 「初手1一飛を回避」するための配置を考えましょう。

 これは、簡単だと思います。

 たとえば、玉方の1一に香を置けばいいです。

 歩でもいいですが、香のほうが、より実戦的な配置でしょうか。


 これで、一応完成作品らしきものが出来上がりましたが、もう余詰の可能性はないでしょうか?

 例えば、初手5一飛と打ちます。

 これに対しては、適切な合駒をしないと、実は…詰んでしまうのです。

 ちょっと考えてください。

 「何を合駒すれば詰まないか」の問題ですね。


▼一応完成局面「G」
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 5一飛に、例えば4一香と安い駒を合駒してみます。

 しかしそれだと、2一金、同玉、4一飛成、3一合、3三桂、同金、2二香で詰み、です。

 飛、金、銀の合いも同じですので、ご確認のほど。

 ここは、「桂」か「角」の合駒で、なんとか詰みません。

 怖いですね~。


 ということで、余詰検討はちょっと辛い時間になりますが、詰将棋創作にとって不可欠な過程です。

 ここでは、初手2二金や、2三桂、2一金、4一金なども、バカバカしいようですが、一応読んでみてください。

 こういうことを細かく検討して、やっと完成になるわけです。


 余詰検討には「柿木将棋」などのソフトウエアを使う方法もあります。

 というか、今や柿木さんがいないと、作品づくりは不可能、とさえいわれています。

 本気で創作道に進みたい人は、ご購入されたほうがよいと思います。

 

 ちなみに「余詰」ですが、最終1手についてはその対象とされません。

 例えば下の局面は、G図と似たような詰ませ方となりますね。

 簡単ですね~。
 
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 3三桂、同金、2二馬まで、です。

 しかし、最終手は22桂成でも詰みます。

 むろん正解。

 最終手については、「どれでも正解」となります。

 このあたりが、詰将棋のルールの、わりとおおらかなところです。


 詰将棋のルールについては

 http://www.geocities.jp/nanami_486/tume.html#.E4.BD.99.E8.A9.B0.E3.82.81

 などにも記載されています。

 でもまあ、ルールを完璧にマスターしてから創作するのではなく、やりながら徐々に憶えていく、という姿勢でいいと思います。


 さてさて、これで完成とみなしてもいいのですが、実はここからが創作の醍醐味が始まります。

 G図であなたは満足しますか、ということです。

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