今日の世間話は、
「間違った糖尿病治療、インスリン注射」を放映し続ける、ドラマたち。
我が家ではケーブルテレビを契約しておりまして、洋画や海外ドラマが大好きな私は専門チャンネルの放送を楽しみにしております。
アメリカをはじめとして海外では、日本よりも糖尿病(一型、二型、インスリン注射)に対する認識が浸透しているようで、映画やドラマを見ていると、けっこう患者さんが登場します。
しかし、その内容が正しいか?というと、残念ながら、かなり微妙なところです。
過去にも、そういう番組の内容をこのブログでご紹介したことがありましたが、先日またもや発見してしまいました。
個人的にツッコミどころが多すぎたので、ここに書いてみることにします。
海外ドラマ、「Touch(タッチ)』の第7話。
何年か前に、ドラマ『24』で主役のジャック・バウアー役を演じ、日本でもスター俳優の地位を確立したキーファ・サザーランドさん主演のドラマです。
キーファ演じる主役の男性が、その息子役の少年が伝えてくる不思議な数列に導かれて奔走し、その数字に関わる世界中の人々を手助けし、繋げて行く…という、ちょっと不思議なストーリーです。
今回の第7話では、
キーファがある大学へ教授を訪ねて行ったところ、糖尿病の教授が床に倒れているというシーンが登場します。
教授の手には携帯電話が握られており、発信履歴から電話をかけてみると、教授の知り合いが出て
「その人は糖尿病だから、インスリンを注射すれば大丈夫だと思う。」という助言をします。キーファは彼の助言に従ってインスリン注射をし、教授は意識を取り戻します。
…。
私は、ここにはものすごく大事なことが抜けている気がしました。
倒れている原因が低血糖なのか、高血糖なのか確認しないで注射をするのは命取りではないのか…。
見知らぬ他人が、けっこう適当な量のインスリンをドバッと打つことは、相当な命取りではないのか…。
糖尿病の人が床に倒れて意識がなかったら、低血糖の可能性の方だって十分あるのではないか…。
ドラマを見た人達は、倒れている糖尿病患者にはインスリンを打てば助かる…と思ってしまうのではないか…。
次に、
注射をしたら2、3秒で教授の意識が戻ったことも何やら違う…。そんなに早く効かないってば!!
意識がなくなるくらい高血糖ってすごく危ないのよ。体内のケトン体濃度が限界なのよ。本当に死んじゃうかもしれないのよ。
などと、一人テレビの前でどきどきした一日でした。
私の考える(もし自分が倒れていたら助けて欲しい)、正しい「糖尿病の倒れている人対策」は…。
1、救急を呼ぶ
2、血糖値を確認する
3、高ければインスリンを打つ
4、低ければ砂糖を飲ませる
です。「糖尿病カード」に書いて持ってるべきだろうか。
そういえば、病院や糖尿病協会がくれる糖尿病カードって、薄いプラスチックで水に濡れても大丈夫でしたよね。
でも、名刺サイズですごく小さい…。
本当に大事な場面で、人の目につくところにないといけない気がするけど、実際役に立つんだろうか。
何か良い方法がないか、考えてみようと思います。