低血糖、空白の30分 | IDDM(一型糖尿病)・ipocoの暮らし

IDDM(一型糖尿病)・ipocoの暮らし

がんばりすぎない1型糖尿病・ipocoのブログです。一型糖尿病に関する情報や、暮らしの様子を書いています。
気長に一緒にがんばりましょう!

こんばんは。ipocoです。

本日は、『低血糖による時間の消失』のリポートです。


低血糖になって意識がとび、自分では5分しかたってないと思っていたのに、実は30分がたっていた…という大変オソロシイお話です。


原因はお昼のパスタ。


外食は何が入っているのか、見た目だけではわからない部分が多々あります。そのため、カーボカウント初心者の私は、パスタをしばらく外で食べていませんでした。


で、カーボカウントやポンプに多少慣れてきたつもりで、そろそろ外食で試してみようかな?と挑戦したところ、見事にカーボの見積もりに大失敗。多く見積もりすぎて、インスリンを打ち過ぎてしまったのです。



「外食だと?お前にはまだ早い!!」

そんな感じですかね…!


その時は、吸収が遅いパスタを食べてスクエアボーラスにしていたため、食後2時間はなんともありませんでした。

が、食後3時間目。夕方にさしかかったとき、スクエアボーラスはめきめきと力を発揮し始めたのです。


ふらふらしてきて、なんかおかしいなあ。と言って測ったところ、血糖値は41mg/dl。

そして糖質10gほどの補食を食べたのですが、その時のスクエア・パワーはものすごくて、補食は全然足りなかったようなのです。インスリンは更にじりじりと効き続け、その辺りから私の記憶は飛んでいます。


記憶がないと言っても、意識を失ってバッタリ倒れたということではありません。
ぼんやりとして、うたた寝でもしていたような感じなのです。

自分には記憶が全くないのですが、どうやら一緒にいた旦那さんが砂糖水を飲ませてくれたようで、30分後にふっと意識が正常にもどり、気がつくと砂糖水コップを片手に血糖値を測っていました。


ピー。51mg/dl。


砂糖水を飲ませてもらった後でこの数値なので、おそらく空白の30分は相当低くなっていたと思われます。

が、その砂糖水も、なんと「これ以上食べると高血糖になる」という理由で頑固に拒否したので、かなり強引に飲ませたということでした。


低血糖のくせに、そんなヘリクツこねたんか!という感じです。


しかし旦那さんも慣れたもので、様子が明らかにおかしいので、血糖値を測るよう、繰り返し諭してくれたので、ようやく「5分前に測って補食したばかりなのに」とブツブツいいながら(実際には30分が経過していたのですが)測定し、経過時間と血糖値を見て、やっと低血糖を認めて補食し、元に戻ったのでした。


今回は、お昼のカーボの見積もりに失敗したという理由がハッキリしていますが、もちろん低血糖はその他の理由でも起こります。


昔、低血糖になった時、姉に「なんで血糖値が低くなるってわかんないのよ?そんなに下がる前に食べなさいよ。」と、言われたことがあります。低血糖を防げずにぼんやりしていた私のことを、要領の悪い子だと思ったのかもしれません。


低くなる前に補食。低くなる要素を事前に排除しろ。というのは、確かにその通りで、大変的を得た指摘ではありますが、正直言っていつも確実にそれができれば苦労はありません。


言い訳するようですが、低血糖で脳ミソの判断力を一時的に失った場合に、自分のやるべきことや状況を的確に把握し判断することの難しさは、なったことのない人には分かりにくいと思います。


ですが、このまま「危険だから、もう外食はしないわ」なんて言うのは悔しすぎる。というわけで、で カーボカウントでより正確に見積もることができるよう、今後も修行を積みたいと思います。


私の場合、頼りになるのは繰り返した失敗と成功の経験だけなのです。とにかく、なんでも、やってみるしかないのです。


たまに大失敗しながら、死なない程度に。