それはおなかの皮じゃない、ボールだったのです。 | IDDM(一型糖尿病)・ipocoの暮らし

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こんばんは。ipocoです。





今日は、「インスリンボール」のお話です。








私はこの秋で、IDDMになってから20年になりますが・・・初耳でした。


何ですか、ソレは?





「インスリンボール」は、長いことインスリン注射をしている患者さんの体によくある、皮膚の色や質感が変わっている部位のことらしいです。





インスリン注射をする糖尿病患者さんは、病院で「注射の場所は毎回変えましょう。」と指導されます。


私も、20年前に「同じ場所に繰り返していると、硬くなるから」と言われました。


しかし。20年の間に私の体にできた「インスリンボール」は、硬くはありません。


やわらかくて、プヨプヨしています。色は、周りの皮膚の色とほとんど変わりませんが、やや白い。


私も、注射部位は毎回変えるように注意してきたつもりでしたが、足に出来る内出血の青い後が嫌で、一時期おへその横にばかり打っていた時期があり、腹部にインスリンボールができたのもその時期でした。





「インスリンボール」は、特にお腹やお尻など、衣服に隠れる、皮下脂肪の厚い場所に出来やすいみたいです。また、「皮膚が硬くなる」と言われていたのは20年以上前の話で、ウシやブタインスリンを使っていた場合のことらしいのです。ヒトインスリンを使うようになった現在では、むしろ私のように軟らかい状態になるほうが多いとか。





そして、インスリンボールには白血球が集まりやすく、注射したインスリン製剤を攻撃するために効きにくくなるという情報もあります。インスリンを注射しても効き始めが遅くなって時間がずれてしまうため、予期しない低血糖や高血糖を招き、コントロールに悪影響がでるんだそうです。





じゃあ、出来ちゃったインスリンボールを直す方法は無いの?と思い、いろいろ調べてみましたが、現在のところ情報はまだありません。





私はお腹に繰り返して打っていたので、つまんだ部分のお腹の皮が伸びたんだとばかり思っていました・・・


インスリン注射が引き金になった、小さなコンプレックスです。





まだ、インスリンボールができていないという方は、ぜひ気をつけて下さい。予防方法は、今のところ「毎回場所を変えること」だけみたいです。





出来ちゃった方は、なるべくその部位に注射するのは避けて、新しいインスリンボールが出来ないよう、気をつけましょう。

【補足】
このブログには、後日談ブログ「ボールは、時間が解決です。」があります。
小さくなったインスリンボールに興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。