$山田隆文の歯医者さん日記

 さて、心を描いてもらうと、色々なバリエーションがありました。
 大きな心。
 素晴らしいですね。
 小さいハートを描いてくれた人も居ました。
 紙の真ん中にハートを描く人も居れば、紙の隅っこに、恥ずかしそうにハートを描く人も居ます。
 おもしろいですね。
 きれいな形のハートもありましたし、ひしゃげたハートもありました。
 さあ、あなたのハートはどんな感じでしょうか?

山田隆文の歯医者さん日記

 さて、ハートの色はみんなピンクだけとは限りません。
 「赤」いハートを描いてくれた人がいました。
 澄んだ赤を描いてくれた人は、情熱の赤でしょうか?
 くすんだ赤を描いてくれた人は、何か、思い悩んでいるのでしょうか?
 何かを恐れているのでしょうか?
 怖いものは何でしょう?
 死、戦争、テロ、お化け、宇宙人、怪獣?
 トムクルーズの「宇宙戦争」は、昔のとちょっと違って、怖かったですね。
 さて、今の時代、日本では、なかなか死に直面すると言うことは少ないと思います。
 死ななくても、癌やエイズなど死に至る病気はあります。
 そこまでいかなくても、リストラ、倒産、左遷……
 面倒くさい時代ですね。
 群馬県の磯部温泉には「恐妻の碑」なんてのがあるとか……

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 オレンジ色のハートもありました。
 澄んだオレンジ色は、癒し系の色ですね。
 暖かい色で、ほっとします。
 でも、くすんだ、濁ったオレンジ色はどうでしょうか?
 あまり、気持ちが良くありませんね。
 何かに、いらいらしているのでしょうか?
 何かに、うまくいかないと思っているのでしょうか?
 何かに、怒っているのでしょうか?

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 黄色いハートもありました。
 これも、澄んだ色は気持ちがいいですね。
 風水では、西の方に黄色いものを置くと、金運が上がるとか言われています。
 でも、くすんだ黄色はどうでしょうか?
 これも、あまり、気持ちが良くありませんね。
 やっぱり、何かに上手くいかないのでしょうか?
 誰かに嫉妬しているのでしょうか?
 この夏のジャンボ宝くじを買い忘れてしまいましたが、誰か、お友達が1等賞を取ったとしたら、誰だって、なかなか素直に喜べるものではないですね。
 羨ましいと感じるかもしれません。
 もし、自分の大切にしている何かをなくしてしまったとしたら、寂しさや悲しさを感じますね。

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 緑色のハートもありました。
 ライトグリーンは萌え出ずる春の木の若い芽の色ですね。
 喜びに満ちています。
 目にも優しいですね。
 癒し系の色ですね。
 今年の夏休みも、いつもの北アルプスの山歩きに行きたいものです。
 夏の、濃い緑色も、パワーを感じます。

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 ブルーのハートもありました。
 青い空の色です。
 夏の海の色です。
 宇宙から見た、地球の色です。
 青い空を見上げて、嫌な気持ちになる人は居ませんね。
 もし、最近、仕事で疲れて、パソコンの画面しか見ていないという人は居ませんか?
 もし、最近、道を歩くときには、背中を丸めて、地面しか見ていないという人は居ませんか?
 時には、空を見上げてみて下さい。
 青い空に、浮かんだ白い雲の流れを見つめてみて下さい。
 まるで、吸い込まれそうですね。
 大自然の大きさを感じますね。
 どうでしょう?
 パソコンの画面で、かたかた文字を打ち込んで居る自分が、小さな存在に思えてきますね。
 でも、そんな私たちを、この青い空は、いつも変わらず、包み込んでいてくれるのです。

山田隆文の歯医者さん日記

 濃い紫色、藍色のハートもありました。
 深い海の色です。
 朝、太陽が上がる前の、黎明の色です。
 夕方、太陽が沈んだ後の、黎明の色です。
 私たちは、何故か、日の出や日の入りが大好きです。
 見ているだけで、なんだか、荘厳な雰囲気になります。
 トレッキングをしているとき、北アルプスの山頂で見る夜明けは、とても素晴らしいものです。
 日本海に沈んでいく夕日の美しさも、また、何ものにも変えられません。
 そして、黎明の時は、刻々と変化していきます。
 昼間は、気が付かなかったのに、太陽の動きが感じられます。
 古代エジプトでは、日の出とともに太陽が生まれ、日の入りとともに太陽が死に、その動きの中から独特の死生観が生まれました。
 太陽のように、沈んでも、また、明日になると、新たな命とともに蘇るのだ。
 私たちも同じですね。
 夜、ベッドに入って、安らかな眠りの後に、新しいエネルギーを得て、目覚めるのです。

山田隆文の歯医者さん日記

 紫色のハートもありました。
 少し赤みがかった紫色です。
 パープルですね。
 紫は、古代より、神聖な色としてあがめられてきました。
 聖徳太子が、冠位十二階のもっとも高位の色にもしていますね。
 邪を寄せ付けないともされています。
 よく、テレビや映画などで、お殿様が病気になると、紫色の鉢巻きをしていますね。
 お坊様も袈裟の色も紫色が多いですね。
 これも、やはり、黎明の時に美しく見ることができます。
 日本では、古来より太陽信仰がありましたので、黎明の色は、神聖視されたのでしょうか?
 でも、何か、気持ちの良い色ですね。


 さあ、あなたのハートはどんな感じですか?