【改訂版】日商2級商業簿記講義のポイント第6回 | ICOライセンススクール・スタッフBLOG

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日商簿記2級の講義は今回が最終回となります(3日目ですが・汗)。日商2級商業簿記講義のポイント第6回は以下のとおりです。


第3章 伝票式会計

【第1節 3伝票制(3級の復習)】 2月は出題、6月からは出題されません

・入金伝票→現金の増加取引
・出金伝票→現金の減少取引
・振替伝票→上記以外の取引(当座預金など)

・振替伝票~一部入出金を伴う取引について
(例)
(借)現 金 2,000 (貸)売 上 8,000
  売掛金 6,000という仕訳について、

1.単純取引に分解する方法
・入金伝票:(貸)売 上 2,000
及び
・振替伝票:
(借)売掛金 6,000 (貸)売 上 6,000となる。

2.取引を擬制して記入する方法
・入金伝票:(貸)売 上 2,000
及び
・振替伝票:
(借)売掛金 8,000 (貸)売 上 8,000となる。 
理由)一旦、全額掛売上を行ったとみなし、その一部が入金されたものとして処理するから。


【第2節 5伝票制】 2月は出題、6月からは出題されません

3伝票制に加え、
・仕入伝票→仕入取引
・売上伝票→売上取引

・現金仕入&現金売上取引について
そのままだと2つの伝票に同じ処理が被って記録されてしまうので、一旦、掛取引として処理する。取引を擬制して起票。

(例)
(借)仕 入 6,000 (貸)現 金 6,000
 という仕訳については、
・仕入伝票:(貸)買掛金 6,000
・出金伝票:(借)買掛金 6,000となる。


【第3節 伝票の集計と元帳への記入】

・元帳欄:総勘定元帳の(例)現金の頁数
・仕丁欄:仕訳日計表の頁数


第4章 本支店会計

【第1節 本支店会計】

・本支店会計:本店・支店独自の業績評価を帳簿上で行った後、会社全体の業績評価を本店の帳簿で行うような場合。

・支店で獲得した利益を本店に振替える必要がある(配当や税金計算のため)。その後、本店で内部利益を除去する。

・問題点は4つ!
1.未達取引の処理
2.支店勘定と本店勘定の相殺
3.内部取引高の相殺
4.内部利益の除去

・内部利益の控除:日商簿記2級では従来は帳簿外の精算表上のみで行う出題でしたが、近年では帳簿外の精算表上だけでなく、帳簿上も行う出題がなされています。このような処理を行う理由は、会社全体の利益を本社の帳簿で管理したいからです。


【第2節 本支店間取引の処理その1】
【第3節 本支店間取引の処理その2】

・相互対照勘定又は照合勘定と呼ぶもの:本店や支店

・本店:支店勘定を使用。
・支店:本店勘定を使用。

・仕訳は、わかる方から埋める!
(例)支店に現金50,000円を送付した場合の本店の仕訳。
(借)支 店 50,000 (貸)現 金 50,000
             ↑現金から埋める!


【第4節 未達事項の整理その1】
【第5節 未達事項の整理その2】

・未達取引:一方(例:本店)では記帳しているが、他方(例:支店)では記帳していない取引。決算整理事項の一つとして処理。

・本店&支店それぞれの決算整理を行うことにより、各業績評価が算定される。


【第6節 内部勘定の相殺】

・合併整理事項1:支店勘定と本店勘定の相殺消去手続
・合併整理事項2:支店へ売上勘定と本店から仕入勘定の相殺消去手続


【第7節 内部利益の除去その1】
【第8節 内部利益の除去その2】

・内部利益の除去仕訳例
1.期首商品の内部利益の除去仕訳
(借)繰延内部利益 ×× (貸)売上原価 ××

2.期末商品の内部利益の除去仕訳
(借)売上原価 ×× (貸)商 品 ××


・内部利益の計算方法

1.「原価の何割増しで…」という問題文の場合:

内部利益=内部振替商品棚卸高×原価付加率÷1+原価付加率

2.「振替価格の何%が利益となるように振替えている」という問題文の場合:

内部利益=内部振替商品棚卸高×内部利益率


・内部利益の除去と仕訳方法

1.間接控除法

・期首内部利益加算の仕訳
(借)繰延内部利益 ×× (貸)繰延内部利益戻入 ××

・期末内部利益除去の仕訳
(借)繰延内部利益控除 ×× (貸)繰延内部利益 ××


2.直接控除法

・期首内部利益加算の仕訳
(借)繰延内部利益 ×× (貸)繰延内部利益戻入 ××

・期首内部利益戻入の組替仕訳
(借)繰延内部利益戻入 ×× (貸)期首商品棚卸高 ××

・期末内部利益除去の仕訳
(借)繰延内部利益控除 ×× (貸)繰延内部利益 ××

・期首内部利益控除の組替仕訳
(借)期末商品棚卸高 ×× (貸)繰延内部利益控除 ××

・期末繰延内部利益の組替仕訳
(借)繰延内部利益 ×× (貸)繰越商品 ××


【第9節 本支店財務諸表の合併その1】
【第10節 本支店財務諸表の合併その2】

・後T/Bの「繰延内部利益」勘定:前期末において、内部利益の除去を帳簿上も行っていることを表している。

・「繰延内部利益」勘定は帳簿上は上がっていても、公表用F/Sではあげない。組替仕訳を行う。


【補助資料 支店間取引について】

・支店間取引の記帳方法として、
1.支店分散計算制度
2.本店集中計算制度 の2つがある。

・支店分散制度
長所)本店の記帳事務を簡素化させる。
短所)本店による支店相互間の取引の把握が困難。

・本店集中計算制度
長所)本店による支店相互間の取引を完全把握可能。
短所)本店の記帳事務が煩雑に。

本店集中計算制度の仕訳例)A支店がB支店へ送金
・A支店の仕訳
(借)本店 ×× (貸)現金 ××

・本店の仕訳
(借)B支店 ×× (貸)A支店 ××

・B支店の仕訳
(借)現金 ×× (貸)本店 ××


以下は6月から出題区分に追加されたものです(2月の出題はありません)

 【第63節 クレジット売掛金】

販売側に仕訳:売上額から、クレジット会社に支払う手数料を引く、残額を「クレジット売掛金」として計上する。

 【第64節 電子債権・債務】

12月27日の1つめの記事参照→こちら

・電子債権記録機関(でんさいネット的なもの)で買掛金を支払った場合
(借)買掛金 ×× (貸)電子記録債務 ××

・電子債権記録機関で売掛金を受け取った場合
(借)電子記録債権 ×× (貸)売掛金 ××

 【第65節 貸倒引当金:一括評価と個別評価】

何が一括で評価すべきものなのか、問題文をよく見て判定する。

 【第66節 賞与引当金】&【第67節 返品調整引当金】

・問題文の条件に沿って引当金を計上する。
・その後、引当金を取り崩した際に、不足額があれば「賞与」「仕入」等を計上する。

 【第68節 有形固定資産の割賦購入】

支払期限の到来していないものは、「前払費用」を計上する。

 【第69節 自社利用のソフトウエア】

利用可能期間で単純に割りふる。

 【第70節 子会社株式、関連会社株式】

・総株式の50%超を取得→子会社株式へ
・総株式の20%超を取得→関連会社株式へ

 【第71節 その他有価証券】

・長期利殖目的(←配当金目当てに長い期間所有するような場合)&長期にわたる取引関係を維持することを目的に取得するような株式→その他有価証券

 【第72節 収益・費用の認識基準】

・いつ収益と費用を計上するか?問題文をよく見て判定!


 【第73節 その他有価証券評価差額金】

・その他有価証券の評価差額=その他有価証券評価差額金
・決算時にその他有価証券を時価評価した場合に出た差益がこれ。

・必ず翌期首に再振替(洗替)処理を行わなければならないことになっている!

 【第74節 資本剰余金・利益剰余金】

会社の業績が良い場合、資本金に組み入れて増資を行うことがある。

明日は午前・午後ともに商業簿記の本試験問題を解いて頂きます!
頑張りましょう!!


20150106 

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