以前何度か書いた気もするが、ガーナでは警察と賄賂は切っても切れない関係がある。

ニュースでは頻繁にガーナ国内の汚職、賄賂の話題が出ているため警察に限らないのかもしれない。

ただ、日常生活でよく見掛ける警察と金の関係性。

特に交通違反に関してあからさまにやり取りが発生する。

最近ではタウンのインターチェンジ建設に伴いタウンの交通違反取締りが厳しくなっている。

駐車違反、信号無視の取締りもよく見掛けるが、それより厳しいのがイエローイエロー(三輪タクシー)への取締り。

イエローイエローの使い方は決められた路線を走るもの(通称、ルート)と、客が指定した行先に行くもの(通称、ドロッピング)がある。

ルートは乗り場が決められていて、それ以外の場所での乗車は基本的にNG。
(但し、ドロッピングの場合はこの限りではない)

このルートのドライバが警察に賄賂を渡す場面をよく目にする。

タウンの正規の乗り場が少し離れた場所にあり、客としては乗りやすいタウンから近い場所が違反ながらデファクトスタンダードになっている。

正規の場所で乗せるより違反の場所の方が客を乗せ易く、ドライバとしては儲けが出る。

となると、ドライバは警察に賄賂を渡し、違反を犯しながら近い場所で客を乗せて行く。

つまり、ドライバと警察にはWin-Winの関係が成り立つ。

これだけではなく、様々な賄賂の受渡しがあるためガーナ人の警察への評判、評価は総じて低い。

代わりにガーナ人が最も恐れるのは軍人で、賄賂とは無縁で厳しい取締りを行っている。

補足しておくがここに書いたのは一部の警察官のケースで、真面目に取り締まっている警察官も居る。

ここまでネガティブな一面を書いたが、柔軟な対応をする警察官も居る。

最近ノートPCの調子が悪くて、新たに注文していたノートPCが今日日本から届いてタマレ郵便局に取りに行って来た。


無事に届いた中古のLet's Note。

日本からの荷物をタマレで受け取ると毎回関税でGHS8.5を取られていた。

何を送っても毎回定額のため油断していたが、今回何故か窓口に警察官が居てしっかり関税を計算してGHS600(約12,000円)を請求される。

これは不味い…。

そんな金額は払いたくないし、そもそも今は持っていない。

払いたくない一心でボランティアとして活動している事、ボランティアのため貧乏で金を持っていない事、教員養成校のICTの教員でどうしてもノートPCが必要な事を必死で説明。

ひたすら拝み倒し、隣に居た郵便局員のフォローもあって何と無料に!

え?無料で良いの!?

どういう計算?

兎に角お礼を言い、ボランティアへの理解と良い方に解釈して警察官の気が変わらない内にさっさと退出。

こう言う緩さはガーナの良い所の一つでもある。

何処かの教員養成校のマネジメントにもボランティアへの理解、協力の観点で見習って欲しいものだ。

もう関わる事は無いだろうが。


 

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