2025年7月24日

 午前10時15分。知事室からのブログ。たった今、秘書課との知事日程の打ち合わせを終えた。次の公務まで、時間がある。すかさず、最新のブログを書き上げてしまおう。

 本日14時からの定例会見では、記者たちから様々な質問が出るはずだ。日米関税交渉合意の発表や、石破総理の退陣報道、参院選挙等について、率直に意見(持論)を述べる!!

 大演説(?)になってしまう可能性もあるが、知事の見解を映像とに残しておくことには、意味があると考えている!!

 上述した会見でも触れることになると思うが、このブログでは、参院選結果に関するブログシリーズの続編(その③)を記す。

 参院選群馬選挙区の得票数を、改めて手元の資料でチェックしてみた。

  自民党の清水真人氏がトップの票を集めたのは、全35市町村のうち28市町村。いわゆる山間部では強みを発揮しているものの、市部の票では、参政党の青木ひとみ氏との互角の勝負に持ち込まれた!!

 県内12の市のうち、清水氏が勝ったのは、8つの市。前橋市、伊勢崎市、太田市、みどりの4市では、青木氏の後塵を拝した。

 加えて言うと、吉岡、玉村、大泉の3町でも、トップの座を奪われている。前橋市や太田市の影響を、比較的、受けやすい地域と言えるかもしれない。

 読者の皆さんは、ご存知だろうか?高崎市、前橋市、太田市、伊勢崎市の4つの市が、群馬県の人口の6割を占めているという事実を!!

 盤石の組織体制で選挙を戦った清水氏が、全く組織を持たない青木氏に、最も人口の多い4つの地域のうちの3つで敗れたのだ!!薄氷の勝利を掴んだとはいえ、群馬の自民党はこの結果を深刻に受け止めるべきだと思う!!

 幸いなことに、清水氏の出身地で、かつ県内最大の票田でもある高崎市では、同氏が青木氏に7千票近い差をつけて勝利した!!が、それでも、60,151票vs.53,445票だ。「がっぷり四つ」と呼ぶべき構図だった。

 いつも言っているように、政治家とは「全人格を賭けた戦い」だ。清水氏が高崎で勝ったのは、高崎選出の市議、県議として積み上げた来た実績や人脈があったからに違いない!!

 逆に言うと、自民党の清水氏が高崎出身でなかったら、ここでも、青木氏にトップを奪われていた可能性がある。高崎、前橋、伊勢崎、太田は、恐らく最も「無党派層」の多い地域だからだ!!

 ちなみに、今回の参院選の結果は、次の衆院選にも必ず影響する。けっして「人ごと」だと思わないほうがいい!!

 すなわち、県内の5つの小選挙区のうち、群馬1区、2区、3区は、4、5区に比べて「自民党の地盤が不安定なこと」が、改めて立証された形だ!!

 特に、先の衆院選で、この地域の最大の票田である太田市と、5町の中で最大の人口を持つ大泉町において自民党の現職が競り負け、今度の参院選でも、清水氏が再び太田市で敗れた衆院3区は、かなりヤバい状況だと考えたほうがいい!!

 保守王国に「ある種のブーム」を巻き起こした青木氏は、市部の大票田では健闘したが、それより規模の小さな市や郡部の町村では、振るわなかった!!

 ここらへんが、サイバースペースでの発信と街頭演説だけに頼った「ネット選挙の限界」だとも感じた!!

 その他、参政党の戦略から学んだこと、比例区の結果から見えたこと等、言いたいことは山ほどある!!が、会見の場で触れることにする。