2023年5月9日

 21時過ぎ。高崎の自宅にいる。イチゴの「やよいひめ」を1つ洗って、食べた。口の中に広がるこの甘さ!どう考えても、日本で一番、美味しいイチゴだと確信した。

 誓って言うが、群馬県知事だから、そう断言しているわけではない!!(笑)疑う人は、騙されたと思って、ひとつでも食べてみてください!!他県のイチゴとの違いが分かるはずだ。

 本日は、午前8時30分に自宅を出発。午前9時30分からの庁議(県庁の幹部たちが集まる週一回の会議)に出席した。昨日、新型コロナが5類に移行したことを踏まえ、あえて「リアル開催」にしてもらった。

 冒頭は、すっかり恒例となった知事のミニ演説。ある幹部は、「知事のパワースピーチ」と呼んでいるらしい。今回も30分、喋った。

 

 主な話題は、連休前に県内で初めて開催されたG7閣僚会合のこと。主催地として大きな成果を上げることが出来たのは、ひとえに県庁職員の努力の賜物だ。知事として、改めて職員の人たちに感謝の言葉を述べた。「群馬県知事で、本当に良かった!」と感じていることも。

 知事挨拶の中では、大型連休中に見た昔の映画の話もした。「多文化共生社会」を目指す群馬県知事として、「差別や偏見」をどう克服していけばいいのかを日々、考え続けている。

 GW中、もう一度、見たいと思っていた映画の1つは、ハルベリーが黒人女性として初めてアカデミー主演女優賞を受賞した2001年公開の映画「チョコレート」(原題は「Monster's Ball」)だった。Amazonプライムで、すぐに見つかった。

 映画の舞台は、アメリカの南部。ゴリゴリの差別主義者だった白人の看守が、自らが死刑執行に立ち会った黒人男性の妻と偶然に出逢い、お互いに心の傷を抱えながらも、「恋に落ちていく」プロセスを丁寧に描いている。庁議で、このストーリーに言及したのは、理由がある。

 「多様な価値観」を受け入れる感性を養うための最良の方法。それは、人種や肌の色、文化の違う「自分にとって大切なひと」(親しい友人でも恋人でも)を、たった1人でも持つことだ。それが、差別や偏見を乗り越えるための最も効果的な方策だということを、皆に伝えたかった。

 それにしても、挨拶の中で、漫画「呪術廻戦」とか、映画「ダークナイト」の話を持ち出す知事って、もしかすると全国で自分だけかもしれない。(笑x2)

 庁議終了後、昼12時まで、関係部局との協議が続いた。具体的な議論のテーマは次の5つ。指定管理者の選定手続き、インフルエンサーマーケティングセミナーの概要、令和5年度の総合教育会議の進め方、公立大学法人次期中期目標の素案、群馬県版総合戦略改訂だ。

 14時からは、令和5年春の叙勲•褒章伝達式に出席。30人を超える受章者の方々に、 勲記と章記を手渡した。

 15時30分。新たに自民党県連(県議団)幹事長への就任が決まった井下泰伸(やすのぶ)県議が来訪。今後の県政のあり方等に関して、意見を交わした。

 旧知の間柄でもある井下県議が、県議会最大会派である自民党県議団の実質的なリーダーに選ばれた。知事として、こんなに心強いことはない。県議会とは、これからも切磋琢磨しながら、県政を前に進めていきたいと思う。

 幾つかの打ち合わせを経て、夕方に県庁を出発。18時から高崎市内で行われた政経懇話会に参加。30分の講演を行った。出席者との質疑にも応じた。

 2ヶ月後の知事選に向けて、テンションも体力も、ピークの状態に持っていく必要がある。今晩も、何とか6時間の睡眠を確保することにしよう!!

 

       <令和5年春の叙勲•褒章伝達式>