2022年5月22日

 ちょうど14時。少し前に、歌代健康福祉部長と電話で話をした。本日、県内で新たに判明した新型コロナの新規感染者は302人。前週同曜日(348人)より46人、減った。90代の女性が1名、亡くなられている。

 病床使用率はやや上昇。高齢者施設でクラスターが発生したことも、影響しているようだ。

 さて、5月19日の定例会見で、GW中の人流のデータを発表した。今回のブログでは、その結果を記しておきたい。これまでと同様、携帯電話の位置情報に基づく調査だ。対象地点は、本県の玄関口である高崎駅周辺、そして主要観光スポットである草津温泉周辺及び伊香保温泉周辺の計3ヶ所とした。

 調査期間は、4月29日から5月5日までの7日間。1日あたりの平均人口から分析した。ブログの末尾に添付したスライドを見ながら、読んで欲しい。昨年の同じ時期の人流と比較している。

 その結果、3ヶ所全てで、昨年より人流が増加していることが判明。特に高崎駅では、31.8%の増加を記録した。

 内訳を見ると、3ヶ所とも、県外居住者が大きく増加。一方、県内居住者については、観光地である草津温泉、伊香保温泉で減少。対して、移動の拠点である高崎市では、増えていることが確認された。

 以上のとおり、昨年の同時期と比較すると、県内各地で主に県外居住者の人出が増加したことが分かった。今年のGWは、昨年と違って行動制限が無かった。そのことも、今回の結果に、大きく影響していると思われる。

 すなわち、この連休中、大勢の方々に群馬を訪れていただいたということだ。知事としは、素直に嬉しく思う。新型コロナで落ち込んだ地域経済の回復に繋がるからだ。

 さらに言うと、県民割への財政支援を6月末まで延ばすという政府決定に合わせて、群馬県も「愛郷ぐんまプロジェクト」の延長を決めている。県内観光業を支援するためにも、多くの県民の皆様に「愛郷ぐんまプロジェクト」をご利用いただきたいと考えている。

 ちなみに、(過去のブログでも何度か触れたように)群馬県内の感染者数は、全国的に見ても低い水準を維持している。NHKが発表している「都道府県 直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」でも、ここのところ、群馬県は40位以下だ。

 瞬間風速ではあるが、現段階では、全国でもトップクラスに低い数値を保っている。県民の皆さんの感染防止対策へのご協力に、改めて感謝を申し上げたい。ワクチン接種が進んで来たことも、プラスに働いているに違いない。

 もちろん、油断はしていない。いつ感染の急拡大(第7波)が始まってもおかしくない状況は変わっていない。加えて、病床使用率(現時点で20%)も、なかなか思うように下がってこない実態がある。

 が、それでも、最も懸念していた「GW直後から第7波に見舞われる」という事態には至っていない。連休中の人流の増加による感染急拡大の兆候は出ていないということだ。

 群馬県としては、今後も感染状況を注視しつつ、県民へのワクチン接種を進める。感染者数を抑え、県内の医療提供体制を適切なレベルに維持することで、感染防止対策と経済の両立を図っていく方針だ。