2021年8月31日

 昼12時過ぎ。食後のお茶を飲みながら、パソコンを起動させた。13時からの政策会議の前に、本日最初のブログが書けそうだ。

 午前10時からオンラインの庁議。冒頭の知事挨拶では、新型コロナワクチン接種の現状と目標に言及した。今週の日曜日に放送された米国のテレビ番組「Meet The Press」でのファウチ博士(米国バイデン政権の医療首席顧問)のインタビューを引用し、「群馬県でも、3回目の接種(booster shot)の準備を整える必要がある」と指摘した。

 さて、今回のブログでは、久々に、新型コロナ以外の問題について書きたい。自転車保険の加入義務化と自転車に乗る際のヘルメット着用の努力義務化を取り上げる。

 群馬県は、県民1人当たりの自家用車保有台数が全国1位という自動車王国だ。実際、100m未満の距離でも自動車に乗って移動したり、玄関先に自動車を横付けしたりする人も多い。他県の友人から、「なるべく歩きたくないという姿勢は、ある意味、群馬の文化だよな」などと言われることもある。

 残念なことに、その自動車王国群馬では、自転車事故が多い。何しろ、高校生の通学時の自転車事故件数は、6年連続全国ワースト1位だ。さらに言うと、中学生でも、過去6年のうちの5年が全国最多になっている。

 当然のことながら、人口10万人当たりの自転車の交通事故件数は、全国平均を大きく上回り、全国2位。学校の2学期が始まる時期だ。県民の方々には、くれぐれもマイカーや自転車の事故に気をつけていただきたい。

 県では、これまでも交通安全教育や指導、講習会の実施、自転車の整備など、事故を減らすための様々な取組を実践して来た。更なる対策として、この4月に「群馬県交通安全条例」も改正している。

 改正のポイントは2点。自転車保険加入の義務化と、自転車に乗る際のヘルメット着用の努力義務化だ。

 自転車で歩行者にケガを負わせた場合、加害者として高額の賠償を負担しなければならない事例もある。その点から言うと、皆さんが所有する自転車が保険に加入しているか、すぐに確認していただく必要がある。

 万一、加入していない場合には、すぐに手続きを取っていただくことをお薦めする。自動車保険の中には、同居家族の自転車事故を補償する特約もあるようだ。こうした特約等の活用も検討していただくのがいいのではないか?

 さらに強調したいのは、自転車での死亡事故のうち、6割が頭部のけがが原因という事実だ。県民の皆さんには、年齢を問わず、命を守るためのヘルメット着用を重ねてお願いしたい。詳細は、ぐんま広報6月号でも紹介している。ぜひご覧ください。

 


 上述した条例改正に加え、今年は、モデル校として選定した高崎高校、伊勢崎興陽高校の2校で、1学期中にヘルメットを全校生徒へ無償配布することになっている。2校で配布するヘルメットについては、ガバメントクラウドファンディングで協力を募っている。

 

 

 ふるさと納税の仕組みを使っていることもあり、控除上限額の範囲内で、2千円を超える部分は所得税や住民税の還付・控除が受けられる。期限は9月8日まで。群馬の子供たちのために、ぜひ皆さんの協力をお願い致します。

 加えて、動画作成を通じて、高校生自身に自転車の交通安全について考えてもらうための「2回目の動画コンテスト」も実施中だ。

 


 第1回入賞作品は次のとおり

 


 交通安全の意識を高めてもらうため、高校生たちが作成した動画は、1人でも多くの県民の皆さんに見ていただきたいと思う。

 あ、次の会議が始まる。