2021年5月2日:パート2

 23時。高崎の自宅でパソコンを起動させた。右肩のリハビリ運動をやる前に、本日2本目のブログを書く。

 明日の午前10時から新型コロナ感染症対策本部会議を行う。緊急の対策を話し合うためだ。午後のどこかで、臨時会見を開くことになるだろう。

 当然のこととはいえ、ここのところ、ずっと新型コロナ関連のブログが続いている。たまには、違う話題にも触れることにしよう。県民の皆さんに、県庁における電子決済と押印廃止に関する取り組みの最新状況を報告する。

 県民の利便性向上と業務効率化の観点から、行政のD X推進(=デジタル化)は欠かせない。先ずは、紙や押印を基本とする従来の慣習を抜本的に見直す必要がある。

 このため、昨年度は、「電子決裁の推進」と「行政手続等における押印廃止」に全庁を挙げて取り組んで来た。ブログの末尾に添付したスライドを見て欲しい。

 「電子決裁」の目的は、ペーパーレス化による経費とスペースの削減を含む事務の効率化だ。昨年4月時点での県の電子決裁率は、3、6%と極めて低い水準だった。が、岡田デジタル推進監のもとで全庁的な努力を重ねた結果、今年3月には57、3%まで大きく上昇した。

 実は決裁文書の中には、法令等により書面による保存が定められているものもある。そもそも電子決裁が困難な文書があるのだ。これを除いた実質的な電子決裁率は、94%に達した。この1年間で、県庁の電子決裁を定着させることが出来たと考えている。

 行政手続における「押印廃止」の取組にも、大きな進展があった。行政のデジタル化の推進や県民の利便性向上を図る目的で、(国の法令等を根拠にするものを除き)原則的な押印廃止に向けた見直しを進めて来た。

 そうした努力の甲斐もあり、令和2年度末時点で約1350件の手続のうちの1300件、割合にすると96%の手続における押印を廃止することに成功した。

 過去1年間で、県庁におけるペーパーレス化が大きく前進していることが分かる。目標に掲げた「3年以内に日本最先端クラスのデジタル県」になるための基盤が整った。今後も、更なるデジタル化のプロセスを加速させていく方針だ。