2017年8月19日

 夜。熱い紅茶が美味しい。このブログを書き終わったら、運動する。腹筋が割れない程度に?!(笑)

 午前から午後にかけて、地元で2つの葬儀に参列した。15時からは前橋市内で行われた名物自治会長(自治会連合会長)の叙勲祝賀会に出席。来賓として祝辞を述べた。

 何度も言っているように、「言葉」は政治家の最大の武器だ。同時に「情報の宝庫」でもある。それだけに「書く」のも「話す」のも恐ろしい。言葉を分析すれば、それを発するひとの知性や知識、センス、情報力、問題意識がたちどころに分かってしまうからだ。

 魂を込めて「言霊」を放った。祝辞の最後に勝海舟と清水次郎長のエピソードに言及。「義理人情こそ、ひとを動かす原動力。義理人情に溢れた00会長には、地域のリーダーとして益々、地元の発展のために活躍していただきたい!」と締めくくった。

 今晩、祝賀会での来賓の挨拶を思い返した時、自治会長は必ずこう思ってくれるだろう。「山本一太のスピーチは他の来賓の挨拶とは違う。考え抜いた言葉だ。それだけオレに対して思い入れを持ってくれているんだな!」と。

 ガラッと変わって、ここからは政治の話。1、2年前くらいからだろうか?一部のメディア(?)が石破茂前地方創生担当大臣を執拗に攻撃している。理由は良く分からないが、何らかの意図があることは確かだ。

 先日、石破シンパのある人物がこう話していた。「まるで石破さんが安倍政権に反旗を翻す反乱軍であるかのように仕立て、党内で孤立させようとしているように見える。どう考えても、石破さんが総裁選に出馬することを警戒する勢力からのネガキャンだ!」と。

 そこまで言うとさすがに大袈裟だと思う。(笑)が、ここ最近、特定のマスコミが「石破攻撃」を強めていることには、自分も違和感を覚えている。

 1つだけ明確なことがある。それは、「ポスト安倍の有力候補の1人である石破茂前大臣に対するネガキャンは自民党全体にとってマイナス以外の何物でもない!」という事実だ。

 7月の下旬だったと思う。党総裁・幹事長室から「加計学園問題に関する産経新聞の連載記事」が「参考」という形で議員会館事務所に送られて来た。党所属国会議員と全国の都道府県連にも送付されたと聞いた。

 もちろん、加計学園による獣医学部新設問題をテーマとした集中審議を仕切らねばならない参院予算委員長として熟読させてもらった。記事の内容に関しては、参考になる点もあった。

 しかしながら、国家戦略特区での獣医学部新設に関して、石破茂前地方創生担当大臣が規制改革を阻んだ「戦犯」のように描かれていたことには驚いた。少し前から、ネット上ではいわゆる「石破4条件」が話題になり、批判ツイートが拡散されていた。「安倍総理のネット上の支援者たちが、急に同じ党の前大臣に攻撃の矛先を向ける。」とても嫌な流れだと感じていた。

 記事を読み読み終わった後、こう思った。

 「メディアにはメディアの見方がある。でも、このシリーズ記事をそのまま所属議員や県連に送ったら、石破さんのイメージが悪くなることは間違いない。党総裁室・幹事長室からメールしたのは、いかにもマズかったのではないか?」

 「そもそも安倍総裁や二階幹事長が(参考になる部分はあったとしても)同じ党の前大臣を批判する内容の記事を『自民党の全国会議員と全国の都道府県連に配布しろ!』などと言うわけがない。そんなふうに考える国民はいないと思うが、万一『総裁の周辺(?)が意図的にやらせている』みたいに勘違いされたら、それこそ迷惑千万だ。自民党のイメージが悪くなる!」

 「この件に関して、どこかで意見を言えないだろうか?それともブログに書くべきか?」と思っていた矢先、石破派の古川禎久衆院議員と平将明衆院議員が国会内で記者会見を開いた。党本部が所属国会議員と全国の県連に記事のメールを送ったことに抗議した。当然のことだと思う。

 「記事が党の見解であるかのような誤解を招く。軽率だ!」という古川氏の指摘も、「党の対立をあおるのは良くない。一致結束して頑張らねばならないのに極めて不適切だ!」との平氏の主張も至極、真っ当だ。

 ただし、党本部に悪意があったとは思えない。「配慮が足りなかった」ということだろう。事実、古川・平両氏の記者会見の数日後には、自民党幹事長室が「記事は参考情報。党の見解ではない」という釈明文を同じ宛先(所属国会議員と都道府県連)に送付している。

 あ、大事な電話がかかって来た。この続きは「その2」で。