2016年5月30日

 21時過ぎ。 コカコーラゼロを飲みながら、パソコンのキーボードを叩いている。 やっとブログが日程に追いついた。(ふう) 先週、タイムリーに書けなかった数日間のブログは「掲載順が前後します」という決まり文句とともに、改めてアップする。

 17時からの自民党役員会に出席。 冒頭、総理から伊勢志摩サミット、オバマ大統領の広島訪問、消費税増税問題等について言及があった。 

 すでに明らかになっていることも多いが、総理発言の詳しい内容には触れない。 様々なことに道筋がついて来た。 高村副総裁の短い名言もあった。 二階総務会長も何度か発言した。 こちらも中身は書かないが、改めて思った。 「二階総務会長は、やっぱり親分肌だなあ…」と。 中大法学部の2人の先輩、今日もカッコいいです!(ニッコリ)

 「安倍総理の天下」はまだまだ続くだろう。 もしかするとあと4年、あらゆる分野の「総理に近い人々」が「わが世の春」を謳歌する。 なぜそう思うのかは改めて。 

 本日の日程をサッと振り返ると…。

 昼12時。 都内で行われた「小坂憲次議員に感謝をする集い」に出席。 最初に発起人代表の1人である石破茂・地方創生担当大臣が挨拶に立った。 

 「どちらかと言えば苦しいことばかりのこの世界で、小坂氏のように胸のうちを何でも話せる仲間を持てたことを誇りに思う」と石破大臣。 心を打つスピーチだった。

 ご本人の謝辞を聞きながら、たった1年で頓挫した「参院自民党革命」の幾つかのシーンが頭に浮かんだ。 ご病気からも順調に回復されているようだ。 小坂先輩には、政界引退後も様々な分野でご活躍いただきたいと思う。

 15時から公約検討委員会。 出席したのは松本純・政調会長代理、田村憲久・政調会長代理、山本一太の3名プラス党の政調スタッフ。 5回目の打ち合わせは白熱(?)した。 なるほど、いろいろな見方があるんだ、な。 

 ここから、前回のブログの続編に突入する。

 安倍総理が来年4月予定の消費税増税を2年半、延期すると決めた。 「衆参同日選挙を見送る」ことも間違いないようだ。 消費税に関しては、 麻生財務大臣が「消費税増税を再延期するなら総選挙で信を問うべきだ」と主張している。 稲田政調会長も同じ考えらしい。

 これはこれで「極めて筋が通っている」と思う。 が、消費税増税延期についての安倍総理の意志は固い。 党内は「消費税増税再延期&解散せず」という方針でまとまるだろう。 最後は一致結束するのが自民党の強みだ。 

 消費税増税再延期問題は、明日の政調全体会議で議論される予定だ。 必ず出席して意見を言わせてもらう。

 ただし、自分が衆参同日選挙を望んでいたのは、「筋が通るか通らないか」とは違う視点だ。 そこには2つの理由(不安)がある。

 1つ目は、単独の参院選挙では「思った以上の議席を失う」というシナリオがあり得ることだ。 今から9年前、第1次安倍政権の下で行われた参院選挙で、自民党は惨敗した。 片山虎之助氏(当時の参院自民党幹事長)を含む大物現職候補が、次々と落選の憂き目に遭った。 

 山口県の林芳正氏や和歌山県の世耕弘成氏さえ得票数を落としたのだ。 その中でも前回の票を上回り、群馬地方区の参院史上最多得票(当時)で再選されたのは、山本一太だけだった。

 この時、参院選前の内閣支持率は5割近かった記憶がある。 事前のマスコミ報道でも「与党有利」の予想が出されていた。 にもかかわらず、告示後にはガラッと世の中のムードが変わっていた。 

 暗転のキッカケは、赤城農水大臣の絆創膏事件。 久間防衛大臣の「原爆はしょうがない発言」が止めを刺した。 この2つの事件(?)で、選挙区の様相が一変した。 無党派層を敵に回してしまったのだ。

 自民党が大きく議席を減らしたこの参院選挙の後、(自民党の選挙研究家として(笑))各地方区の結果を詳細に分析してみた。 つくづく思った。 「なるほど、本当に選挙の強い自民党の参院議員は一握りしかいない。参院とはこんなに風に弱いのか!」と。 残念ながら、この構図は以前のままだ。

 「最新の世論調査の数字が与党にとって予想以上に良かった」というマスコミ報道が事実だったとしても、参院選挙の投票日は1ヶ月以上も先の話だ。 いわゆる「爆弾低気圧」に見舞われたら、足腰の弱い参院議員はひとたまりもない。 万一、あの時のような「無党派の怒り」を誘発する事態になったとしたら、当選確実だとタカを括っていた選挙区(特に1人区)に恐怖の連鎖反応が起こるだろう。 

 2つ目の懸念は、ここで解散に踏み切らなかったとしたら、今以上に与党が有利に戦える衆院選のタイミングを見つけられないのではないかということだ。

 伊勢志摩サミットでの総理のリーダーシップやオバマ大統領の歴史的な広島訪問は、国民から高い評価を得た。 事実、昨日から今日にかけて公表されたマスコミ各社の世論調査で、安倍内閣の支持率が大幅にアップしている。 中には「50%半ば」という高い数字をマークした調査もある。

 このデータを目の当たりにして、「これなら、いっそのこと衆参同日選挙を断行して欲しい」と思った衆院議員も結構、いるのではないか?

 「今、総選挙をやったら、衆院の議席が減ることは間違いない。3分の2を失うことが分かっている選挙はやるべきでない!」というひともいる。 でも、考えてみて欲しい。 内閣支持率50%以上という状況下で当選出来ない衆院議員は、選挙を先に延ばそうと延ばすまいと、どのみち生き残れない。(苦笑)

 「それなら、今、衆参ダブル選挙をやって国民の信を問うほうがいい!そうすれば、参院の激戦区(大事な仲間たちの窮地)も救える。その結果、与党が両院で過半数(安定多数)を確保出来れば、安倍総理の党内基盤はさらに固まる。安倍首相には、そのまま東京オリンピック&パラリンピックまで続投してもらいたい。今夏に衆参同日選挙をやることで、7年半を超える『長期安定政権』実現のための確かな道筋をつけられる。それこそ、日本の国益だ!」 これが山本一太の見解だ。

 ううむ。 熱い抹茶が美味しい。 この続きは次回のブログで。  

追伸:6月1日に「解散、そして衆参同日選挙」という展開を望んでいた理由が、実はもう1つある。 近年、永田町には、「ある政党の比例区候補者として当選したにもかかわらず、次の選挙で当選が難しいと見るや、勢いのある政党を探してそこに移籍して再選される」という「ヤドカリ現象」が蔓延している。 衆参同日選は、この姑息な文化を一掃する最大の好機になるからだ。

 この問題については、近いうちに詳しく解説する。  


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」