2012年9月25日:パート2

 23日のNHK「日曜討論」で、いわゆる「3党合意」に対する4人の候補者(町村候補は欠席)のニュアンスの違いが明らかになった。 野田総理に対する見方に、違いがあることも分かった。 たとえば、社会保障改革を議論する「国民会議」の創設に関し、「解散総選挙の後にやるのが筋」と明言したのは、安倍候補と石原候補だけだった。 誰が総裁になるかによって、民主党に対するスタンスは、かなり変わりそうだ。

 最大野党の最大の使命は、政権を奪還することだ。 総裁選挙に立候補している5人の候補者は、各地の街頭演説会や所信表明発表会で、「民主党政権に日本は任せられない!」「野田総理に国家の危機管理は出来ない!」「自民党に、もう一度、チャンスを与えて欲しい!」と訴え続けて来た。 自民党が「戦う姿勢」を貫かない限り、民主党内閣を解散に追い込むことなど出来るわけがない。 「解散権は総理にある」などとあきらめた瞬間に、解散総選挙へのモーメンタムは失われてしまう。 「民主党政権が1日、長く続けば、その分だけ日本の国益が損なわれる」というのは、候補者全員、いや自民党全体の共通認識のはずだ。

 マスコミ報道によると、谷垣総裁が、「政策論争はもちろん大事だが、足元をしっかり見ないといけない。民主党内閣を解散に追い込むという目的を忘れてはならない」という意味のことを言ったそうだ。 全くそのとおりだと思う。 国家にとって、本当に必要なことは、与野党で協力してもいい。 が、協調路線が全面に出て、野田政権との部分連立のような形になってしまうのは最悪だ。 最近、そのことを、とても危惧している。

 次の自民党総裁は、最大野党の党首と、日本の総理という2つの役割を担わねばならない可能性が高い。 国家国民のために倒さねばならない相手(民主党)が、最も嫌がる自民党総裁は誰だろうか? 逆に言うと、野田政権との対決姿勢を最後まで貫ける総裁は誰だろうか? どう考えても、安倍晋三元総理に決まっている。(断言) 実際、「安倍総裁だけは困る!」という民主党幹部の声が、あちこちから聞こえて来る。

 民主党(ザ・素人政権)の度重なる外交失策と外交敗北によって生じた「日本領土をめぐる異常事態」は、当分、収まりそうもない。 竹島問題をめぐる韓国との軋轢、尖閣諸島をめぐる中国政府との神経戦が続くことは間違いない。 北方領土問題を抱えるロシアに対しても、硬軟合わせたアプローチが必要だ。

 特に、中国と韓国とは、今後、国益をかけたギリギリのせめぎ合い、厳しい外交交渉をやっていかねばならない。 中国や韓国、ロシアから、「組しやすい」と思われるような総理はダメだ!(キッパリ) 中国政府と韓国政府が、最も警戒する、最も手強いと感じる日本のリーダーは誰だろうか?! どう見ても、安倍晋三元首相だろう。 彼らが一番、嫌がっているシナリオ。 それは「安倍総理の再登場」だ。

 一刻も早く倒さねばならない国益を損ねる与党、硬軟交えてしたたかに交渉をしていかねばならない相手国に、最も警戒され、最も手強いと思われる政治家をトップに立てる。 これこそ、兵法の基本ではないだろうか?!! 

追伸:安倍選対から、連絡があった。 明日の午前11時30分から「安倍晋三候補必勝に向けた直前緊急集会(候補者送り出し)」をやるそうだ。 ここにも、必ず出席する!

 
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