2008年1月25日:パート3




 午後3時。 議員会館事務所。 たった今、国土交通省の役人が帰っていった。 総務会のメンバーになって以来、毎日のように各省の官僚が法案の説明に訪れる。 昨晩あまり寝ていないせいか、説明を聞いていると瞼が重くなってくる。 いかん、いかん! トイレで顔を洗って来よう!!

 

 さて、本日の新聞各紙に「NHKの経営委員会が24日の臨時委員会で橋本元一会長の辞任を全会一致で了承した」という記事が載った。 同時に副会長も辞任。 会長と副会長が任期満了の日に引責辞任するという異例の事態になった。 25日(本日)付けで、福地茂雄アサヒビール相談役がNHKの新会長に就任する。 橋本前会長に進退伺いを出していた「7人の理事」は、会長辞任後も(そのまま)ポストにとどまっているらしい。 ということは、橋本氏は退任する前に「決断しなかった」(結論を新会長に委ねた)ということか。 うーむ。 これは(一歩間違えると)後任の会長に「余計な重荷」を背負わすことになるんじゃないかなあ。 

 

 「7人全員」を後退させると、仕事の継続に問題が生じるみたいな理屈もあるようだ。 が、それはおかしい。 「不祥事で体制を変える」(組織として再スタートを切る)のだから、古い組織の体質を継続させるのではなく、断ち切るということじゃないだろうか?! もちろん、これはNHK自身が決めることだ。 が、自分は(与党の政治家として)この公共放送の人事は「一新するべきだ」と思う。 

 

 万一、NHKの新しい執行部が(あの電気調査会での自民党議員たちの意見を無視して)「とかげの尻尾切り」で事態を収拾したら、与党自民党と新会長との間に(申し訳ないが)最初から「ギクシャクした雰囲気」が生じる。 加えて、他のメディアが「焦点は辞めていない7人の理事」みたいな報道をしているのだ。 今後、ことあるごとに個々の幹部のスキャンダルや個人攻撃が週刊誌等で「面白おかしく取り上げられる」可能性もある。(*こうなったら不幸だ。) そうした状況で再び不祥事でも起こったら、NHKが受けるダメージは計り知れない。 「そらみたことか!」と。

 

 あ、次の来訪者が現れた。 続きは次回のレポートで。




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