9月20日:パート3




 午後1時15分。 赤坂プリンスホテルの参院選対の部屋。 岸信夫参院議員と一緒に参院の本拠地(?)を守っている。 先ほどまで部屋にいた何人かの同僚議員が言っていた。 「山本一太が毎日選対に来て、こんなに地道に活動してるなんて姿、初めて見たよなあ!」 断っておくが、自分は「汗をかかないタイプ」ではない。 汗をかくポイントと活動範囲が、他の人とちょっと違うだけだ。(笑)

 

 今回の総裁選挙では、福田康夫候補を応援することに決めた。 が、カメラの前に出てはしゃいだり、テレビに出て(華々しく)総裁候補の応援コメントを連発するなどということは出来ない。 また、そんなことをやるつもりもない。 ついこの間まで、安倍首相のことを本気で応援していたのだ。 山本一太は、安倍内閣で大臣をやったわけでもない。 官邸の「安倍チーム」に加わったわけでもない。 党役員として広報に携わったわけでもない。 が、安倍首相実現のために奔走し、その後も安倍支持を貫いてきた。 応援団としての責任は免れない。 だから、23日の投票日まで「地道な情報収集と電話作戦」に力を注ぎたい。

 

 さて、永田町では「麻生幹事長が次の総理になるために安倍首相を裏切った」みたいな陰謀説が、まことしやかに流れている。 安倍総理自身が「麻生幹事長に騙された!」と言ったとか、言わないとか。 そうかと思うと、最近はそうした陰謀説を否定し、逆に陰謀説を流した人物を攻撃する情報が政界を駆け巡っている。

 

 ハッキリ言って、この「陰謀説」はナンセンスだと思う。 安倍首相は、参院選挙敗北後の「続投の流れ」を作るために麻生幹事長の力を借りた。 そのことから生ずるプラスやマイナスは、政治家として十二分に計算していたはずだ。 次の総理を狙っている麻生氏とすれば、幹事長就任を契機に「様々な手」を打ってくるのは当然だろう。 安倍総理がもう少し元気だったら、逆に政権基盤強化のために政治的手腕を振るったかもしれない。

 

  安倍総理は、数々のハードルの乗り越えて政界の頂点までのぼりつめた政治家だ。 「信用していたのに騙された」などというナイーブなことを言うとは、とても思えない。 だいいち、麻生太郎氏も、陰謀説を流したと言われている某大物政治家も、他人をはめるとか裏切るとか、そんな「卑劣なこと」をするタイプではない。 利害関係のない自分が言うのだから、間違いない!!

 

 「陰謀」があるとかないとか、誰が情報を流したとか流さないとか、この種の中傷合戦は不毛だ。 一般の国民は、ほとんど興味を持っていない。 このことが国会議員や党員の投票行動に影響を与えるとも思えない。 投票日まであと3日。 福田・麻生両候補には、オープンな政策論争を通じて「党所属国会議員プラス党員」にしっかりと自らの理念や姿勢を訴えていただきたい。 そのことが、そのまま「国民に自民党の政策をアピールする」ことに繋がる。

 




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