8月31日




 政治家だから「陰で自分の足を引っ張っている」と分かっている相手にも、満面の笑顔で対応する。 政界は嫉妬の世界だ。 他人の出世や抜擢は必死に妨害する一方で、自分のポストだけはしっかり確保するような連中がウヨウヨしているのだ。 幸か不幸か、自分は「ポスト」に執着がない。 ましてや、安倍政権は最大の危機に陥っている。 この状況下で「政府に縛り付けられる」ようなことだけは避けようと心に決めていた。 だから、怒りも湧かないし、気にも留めていない。

 

 逆に言うと、これは水面下で「悪事を働いている人々」にとって、幸運という他はない。 もし山本一太がポストに固執するタイプだったら、絶対に許さないもの。 翌日から弱点を探し、あらゆる手段で攻撃していたに違いない。 「いかに姑息で嫌なヤツか!」をブログで暴露していたかもしれない。 いずれにせよ、こんなスケールの小さな人物は「政敵指定国家リスト」に入れる価値もない。(笑)

 

 さて、本日は地元日程を変更して、永田町に出勤した。 午前中は参院自民党国会対策委員長室で、鈴木政二委員長と脇雅史筆頭副委員長に会った。 2人とも参院自民党きっての「国会対策のプロ」だ。 参院での国会審議が「難航を極める」ことは間違いないが、鈴木・脇コンビの国対は(2人のネアカの性格を考えると)「明るいチーム」になるだろう。 珍しく国対の部屋で長い時間を過ごした。 10秒に一度、ダジャレを連発する脇筆頭副委員長と談笑した。 「いや、脇先生、私の出番は政界が乱世にでもならないと来ないですよ!」「え?もう乱世になってるじゃないの。山本さんの時代だよ。今は政治が大きく変わる過渡期なんだ!」

 

 昼過ぎ。 中川秀直前幹事長の事務所を訪ねた。 30分近く2人で話をした。 詳しい内容は書かない。 議員会館地下2階の食堂で10分のランチをすませ、党本部へ。 菅義偉選挙対策総局長の部屋を訪ねた。 相変わらず「政界のアニキ」は元気だった。 「これから(選対総局長として)ガンガン、候補者の首を切ってやろうと思ってるんだ!」と笑っていた。 

 

 午後9時。 東京の部屋でパソコンのキーボードを叩いている。 これから4時間後にテレビ朝日「朝まで生テレビ」に生出演する。 小泉改革政権誕生以来、何の見返りも求めずに(損得抜きで)小泉前首相と安倍首相を応援してきた。 最後までサポーターを貫く覚悟は変わらない。 が、自らの政治家としての戦略に初めて「迷い」を感じている。 胸の奥深くに芽生えた「ほんの小さな絶望」を振り払って、「安倍内閣と日本の行方」をテーマにした議論に臨む。

 

 

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