11月18日




たかが政策、されど公約




 郵政反対組の「復党問題」について、よく「たったひとつの政策が違うだけで」という人がいる。が、忘れてはいけないことがある。昨年の衆議院選挙において、自民党はこの「たったひとつの政策」を政権公約(マニフェスト)の中心に掲げて戦った。山本一太が選挙の応援に入ったところで、小泉総理や安倍幹事長代理(当時)の1000分の1のインパクトもない。それでも、郵政解散選挙では候補者本人からの携帯電話で応援を要請された仲間の選挙区を(西から東、北から南まで)必死で飛び回った。

 

 少なくとも自分が応援に行ったすべての選挙区で、自民党公認候補は(新人、現職を問わず)「郵政民営化賛成」を叫んで選挙キャンペーンを展開していた。選挙ポスターに「郵政民営化賛成」という大きな文字を印刷している候補者も大勢いた。雨の中で一緒に街頭に立った候補者は、「私は郵政民営化に賛成。相手の候補者は反対なんです!」と叫んでいた。遊説カーに乗ると、ウグイス・チームは「郵政民営化に賛成する00候補」と連呼していた。近頃、よく思う。あの選挙は一体なんだったのだろうか、と。

 

 自民党があの選挙の際に作ったパンフレットには、「『郵政民営化』が経済活性化はおろか、外交の強化にまで繋がる」という図が書かれていた。最近、時々、あのチャートのことが頭に浮かんでくる。そして考える。あれは一体、誰が作ったのだろうか、と。

 

 郵政解散の前後、あちこちのTVの討論コーナーに引っぱり出された。「大義のない選挙だ」と批判した野党議員はもちろん、一緒に出演した自民党議員さえ「選挙の正当性」に曖昧な態度をとることがあった。スタジオでは、3対3ではなく、5対1になることも多かった。が、それでも、あの選挙の意味と改革の重要性を必死で訴えた。TV出演の前日は、ほとんど眠れなかった。あの時のシーンを思い出す度に、こうつぶやかずにはいられない。自分は何のためにあんなに頑張ったのだろうか、と。




 もう一度言う。「郵政民営化」を進めることについて「賛否両論」があってもいい。が、そのことと、自民党が政党として「郵政民営化推進」を選挙公約の柱に据えたこと、さらには、国民が「郵政民営化にイエスかノーか」と問われた選挙で、公約を貫くと約束した自民党に300議席を与えたということは「全く次元の違う話」だ。

 

 本日の朝刊各紙は、「自民党執行部が11月中にも反対組一括の復党を認める方針を固めた」と書いている。郵政反対組の人々には(いつも言っているように)何の恨みもない。が、自分には「国民にちゃんと説明がつかないリスク」を冒してまで、「復党を急ぐ」理由が理解出来ない。もっと慎重に考えるべきだ。あ、もうすぐ高崎。続きは次回のレポートで。

 

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