ここ2週間、郵政改革法案に反対か、あるいは慎重と見なされている同僚&先輩議員を訪ねて回った。議員会館事務所でじっくり話を聞くことが出来た若手議員もいれば、本会議場の前でキャッチして立ち話をした先輩政治家もいた。某大物議員には「門前払い」されたし、あるベテラン議員からはしっかり「イヤミ」を言われた。「忙しくて時間がない」とか、「会っても仕方がない」という回答が返ってきた事務所もあった。とにもかくにも、自分が会って直接話がしたいと思っていた参院自民党メンバーの多くと、直接コンタクトを取ることが出来た。

 

 法案に異を唱える議員の間をグルッとスラロームしてみて分かった。法案に反対する側にも「それなりの理由」がある。一人一人が選挙を勝ち抜いて選ばれた「一国一城の主」だ。各議員にはそれぞれの政治哲学や信念というものがある。選挙区の事情だって無視できない。小泉流は「あまりに拙速で乱暴だ」という不満も鬱積している。




 なるほど…自分は参院自民党のメンバーを侮っていた。この法案が否決されても「選挙になることはない」と相変わらず信じている鈍感な政治家もいるが、逆にここで小泉内閣を「解散に追い込む」べきだと公言する確信犯もいる。「次回の自分の選挙は苦しくなるかもしれない。が、ここで小泉内閣を終わらせて政治をリセットするほうが日本のためになる!」と明言した議員もいた。ここまで腹の固まった政治家には、いかなるブラフ(脅し)も通用しない。 

 

 明日の昼までに、議員本人とのやり取りや様々なルートから収集した情報を整理し、独自の「郵政法案・票読み予想」をまとめるつもりだ。夕方には、このデータを持って総理官邸の飯島秘書官を訪ねたいと考えている。いずれにせよ、かなりの接戦になることは避けられない。

 

追伸:

1.今回は水面下で動く。「これだけの議員に会った」とか、「誰々とこんな話をした」とか…自らの行動を殊更にアピールすることはしない。自分が得た感触は(タイミングを見ながら)数名のキーパーソンにだけ伝える。




2.たとえ数票差の勝負になったとしても、この法案は成立する。(=解散総選挙はない。)そう信じている。最後は小泉総理の「天運」が勝つ!!