政界という森には、様々なタイプの生き物が存在する。たとえば、コアラの仲間で、ほ乳類の「チャッカリ・ブー」。知能指数が高くて要領もいいが、自分が危険にさらされると茂みに逃げ込むという性質がある。自分が世界で一番頭がいいと思い込んでいるが、リーダーには向いていない。特に参議院沼に多く生息しているのが、「チュウトハンパンジー」だ。マダガスカルのキツネザルと同類だが、年齢も行動も中途半端で特徴がない。そのくせ、他の動物の行動をいちいち気にかけ、異常に嫉妬深い。森の奥には「ムラオサ」と呼ばれるフクロウも棲んでいる。自分の回りの小動物を操って、森のルールを破る生き物を追い出そうとする知能犯だ。

 

 珍しいタイプの昆虫も多い。害虫「ヨラバタイジュ」は、力の強い動物に寄生しているが、そのボスが死ぬと、しっかり次の強いボスに寄生移動する。常に同じポジションをキープする抜け目のない虫だが、回りの昆虫から嫌われていることには一切気づいていない。天敵はイタチの一種である「ヤマ・イタチ」(イチタではない)。ヨラバタイジュが寄生の引っ越しに失敗すると、スキを狙っているヤマ・イタチに簡単に捕食される。

 

 もちろん、政界だけに、水木しげるワールドのような「妖怪」も跋扈している。赤ちゃんのふりをして旅人を沼に沈める「子泣きじじい」の親戚の「やっかみじじい」もその一人だ。四六時中、誰かの悪口を言い、他人の足を引っ張ることばかり考えるという習性がある。さらに、仲の良い人間や動物を見つけると、ウソの情報をばらまいて「仲違いさせる」という悪戯をする「カワウソツキ」も要注意の妖怪だ。

 

 こうした動物や妖怪と争ったり、仲良くしたりしながら「共生」していくのは、並大抵のことではない。が、中には世の中のためになる生物もいる。ヨラバタイジュと全く逆の性質を持った益虫である「イチズ」は、身を挺して仲間を守ろうとする性質がある。動物でも、ロバ(ドンキー)の一種で、南米生まれの(ラテン系の)「ホッテオーケ」は、思い切りがよく、群れをリードするのがうまい。

 

 止まらなくなるのでこのへんでやめておこう。ああ、たまにはこんなバカなレポートを書いたりすると、結構、気分が変わるもんだ。「冬のソナタ」も見たし、さあ、ゆっくり休んで、明日も朝から突っ走ろう!!

 

追伸:念のために言っておくが、ここに登場した永田町の生物は、特定の政治家とは一切、関係がない。あくまでも「類型」だ。