いわゆる党人派と呼ばれる政治家に魅力を感じる。自分にないものを持っているからかもしれない。「ボクってこんなに政策を知ってる」みたいなエリート然としたお坊ちゃん政治家は、実につまらない。優等生の官僚のような国会議員には、現状を変える覚悟もなければ腕力もない。加藤政局を見れば明らかでしょう。




 亀井さんや古賀さんといった方々と同じ陣営で政治活動をすることは、これからもないだろう。こうした方々の考え方や政治手法では、けして日本再生は出来ない。そう、確信しているからだ。あまり深く話したこともない。が、政治家として全く魅力を感じないかと聞かれれば、答えはノーだ。我々の世代にない迫力、覚悟、旺盛な攻撃力と固いディフェンス。政治家として学ぶべき点も多いにある。(叩き上げの政治家だったうちのオトーチャンと同じ匂いがする。)こうした人たちには、なるべく近づかないようにしている。引き込まれそうな気がするからだ。




 さて、「突破力がない」と言われる次世代政治家の中にあって、渡辺ヨシミ衆院議員は、政策通でありながら党人派的パワーを兼ね備えた数少ない政治家だと思う。午後。そのヨシミさんが、議員会館の事務所にふらりと訪ねて来た。先日、栃木県某市で行われた市長選に立候補し、惜敗した候補者(同市の渡辺後援会会長)と一緒だった。




 「山本さん、わざわざ応援に来ていただいたのに、すみません!」「正直言って意外でした。残念です!」候補者ご本人とこんな言葉を交わした。前のレポートにも書いたが、候補者は魅力十分だし、選挙事務所のムードも上々だったし、何より地元で人気抜群の代議士が応援した選挙だった。時代の流れを考えても、当選は間違いないと思っていた。うーん。選挙ばかりは、フタを開けてみるまでは分からない。




 午前中は部会や勉強会に出席。午後1時から久々の国際問題調査会に臨んだ。テーマは「中国WTO加盟等市場経済化と国内外への影響について」だった。調査会スタッフが厳選した二人の有識者(参考人)のプレゼンテーションは抜群だった。何回も「目からウロコが落ちた」感じだった。




 夕方。ちょっと柔らかいTV番組の取材を受ける。2月19日CD発売予定のオリジナル曲「かいかくの詩」についても、すかさず宣伝する。放送は3月15日ということだった。




 午後6時30分。M8グループ(国家戦略本部若手座長会)の新年会へ。中華料理を囲みながら、今後の会のすすめ方や政局、経済や外交問題について語り合った。保岡興治氏も杉浦正健氏も、優しい先輩だ。




 夜9時。マスコミの取材。イラク攻撃についてのインタビューだった。「日本がなぜ米国を支援するべきなのか」という点について持論を語らせてもらった。




追伸:

 どこかの国会議員(?)が、またまた山本批判(?)を一部マスコミに吹聴しているようだ。政治は権力闘争。しかも嫉妬とやっかみの渦巻く世界だ。こんなことは日常茶飯事だし、大した話でもないのでこれまで気にもとめなかった。批判が起きるということ自体、発信力がついてきた証拠だろう。が、あまり続くようなら、多少は反撃の準備(相手の情報収集)も整えておかねばならない。




 なにも日本に限ったことではないと思うが、政界とはイヤな世界だ。ブラック・ジャーナリズムみたいなものをいかに押さえられるかが、政治リーダーの重要な資質の一つになってしまっている。将来、新世代総理が官邸の主になるようなことがあったら、(ポストはいらないが)近くでしっかり応援させてもらおうと思っている。政策ではなく、政局で。そのためにも今から情報ネットワークを広げ、闘争本能を磨き、戦闘能力を高めておくことは必要だ。