午前10時から外交防衛委員会。間もなく最終報告を外務大臣に提出する予定の「変える会」のメンバー4名を参考人として招き、外務省改革についての自由質疑を行う。出席者は、「変える会」代表でオリックス社長の宮内義彦氏、外交評論家の岡本行夫氏、ジャーナリストの船橋洋一氏、ソシエテ・ジェネラル証券会社役員の藤原美喜子氏という面々だった。各氏の短いプレゼンテーションを受け、委員との議論に移った。




 4人の参考人はそれぞれ、人事システムの改革、危機管理や領事業務の重要性、意識改革の必要性等についてコメントしていた。特に、元外務官僚で外務省という文化を熟知した岡本行夫氏の、「外務官僚は同質の中の純粋培養で育ち、外部の意見や見方から隔絶していた点は否めない」という言葉には、説得力があった。「川口大臣が外務省経済協力局長のポストに現職の経済産業省審議官を起用しようとしていることについてどう思うか」と尋ねると、慎重な口調ながら、概ね肯定的な意見が多かった。




 午後2時40分から外務本省(芝公園の仮庁舎)で行われた外務大臣とJICA若手スタッフとの懇談会にOBとして同席。川口大臣は、9名の若手職員の率直な意見を一つ一つ真摯に受けとめてくれた。JICAには今回の独立法人化を契機に、より柔軟で競争力のある組織に進化していってほしいと思う。




 夜は、国際交流基金の会議室で日韓関係のプロジェクトに関する最初のブレインストーミング(作戦会議)を行う。2002年7月16日。日韓を結ぶもう一つの秘密作戦(名付けてプロジェクトYK)が産声をあげた。とにかく夢のある話っていいですよね。