睡民時間4時間。寝不足が続いているせいか、ちょっと頭が痛い。眠い目をこすりながら何本かメールを書き、国会対策の部屋(セカンド・ホーム)へ。




 昼過ぎの国会対策委員長・副委員長会議の後、参議院本会議。フラフラしながら、国対の部屋と議院会館を行ったりきたりしていると、あっという間に午後5時を回る。ちょっとでも横になれると楽なんだけど...。




 午後6時30分から、明石康元国連事務次長と久々に会う。現在、予防紛争センターの会長を務める明石さんは、日本を代表する国際人として様々な形で日本の国際貢献について発信を続けている。とても元気そうだった。約二時間、日本料理を食べながら、米国の外交政策や国連の安保理改革、小泉改革の展望から日本の目指すべき国家像や社会のあり方、教育システムに至るまで、二人きりでじっくり話をすることが出来た。




 ブッシュ政権については、唯一の超大国となった米国が「ベトナム戦争以来の外交戦略を、本気で見直すつもりなのか」という点が議論の中心になった。あるかないか、ではなく、一体いつなのか、という段階に達している米国のイラク攻撃については、日本がどのような対応をすべきか、また、国際社会(国連安保理)がどのような態度を取るかについて話し合った。カンボジアの国連暫定政府(UNTAC)の特別代表として同国の復興をリードし、ユーゴの問題では米国と対立しても自分の信念を曲げなかった明石氏の考え方には、いろいろと学ぶことが多かった。




 東京都知事選挙では、目的を達成することが出来なかったが、「あれは、いい勉強になった」と笑っていた。そういえば、近く、総理の下に「日本の国際協力を考える懇談会」(?)のようなものが出来るらしい。明石氏がこのプロジェクトの中心になることは間違いないだろう。




 国連開発計画(UNDP)のニューヨーク本部に勤務していた頃、明石康氏は国連本部の事務次長。多くの日本人職員にとって、輝く「ミスター国連」だった。当時、国連本部のスタッフだった妻も自分も、ずいぶん親切にしていただいた。国際貢献に対する情熱、国際社会や日本の将来に対する明確なビジョン、真摯で気取らないパーソナリティーは、あの頃とちっとも変わっていない。嬉しかった。




 午後9時過ぎ。某ジャーナリストとの会合へ向かう。小泉改革や今後の政局について、意見を交わした。いつもお茶ばっかりなので、珍しく「飲んで」みたが、マルガリータを3、4口試したところで、もう頭が回らない。ちょっとだけほろ酔い気分になった。