朝7時起床。7時30分から高崎の自宅応接間で某TV局の取材を受ける。朝食を食べている場面を撮りたいということだったが、カメラの前で食べながらしゃべるのは、かなり難しい作業だった。




 午前7時50分に自宅を出発、高崎駅の東口に向かう。すでに共産党の街頭演説が始まっていたが、そこは紳士協定?に基づき?10分ほど待機する。相手の遊説車が移動するのを見計らって、久々に街頭のマイクを握った。




 山本演説の一部を紹介すると...「小泉総理の改革に対する熱意は全く変わっていません。それでも、小泉さんには改めて原点に立ち返り、国民に直接、改革の目指すところを語ってもらう必要があると思います。」「一昨日、自民党を40年以上応援しているというおばあちゃんに会いました。(小泉さんは好きだけど、うちの八百屋は売り上げが減って大変だ。痛みを我慢しなければいけないのは、覚悟している。早くこの国を良くして欲しい)と話していました。小泉内閣の責任は重大です。」「小泉総理が、先日、内閣総辞職はしないと言明しました。総選挙で国民の意志を問い、小泉はいらないと言われた時に退陣するのが、小泉流だということでしょう。しかしながら、私は、このまま解散しても意味がない、小泉総理の発言は説得力がないと思っています。本当に、総選挙をやるなら、小泉総理の哲学と公約をもう一度高々と掲げ、これに賛同する候補者を公認する。別の言い方をすれば、自分と考えの違う政治家がいる選挙区には、小泉派の候補者を擁立して戦う。このくらいの覚悟を持ってやってほしい。そうでなければ、有権者は何をどう選んでいいのかわかりません!」




 週末の演説シリーズで喉を痛めていたが、声を振り絞って50分間の街頭スピーチを完走。午前9時の新幹線に飛び乗り、参議院自民党の国会対策委員長室に直行した。午後の参院本会議は、2ラウンド。最初の本会議で、新しい参院議長(倉田寛之氏)を無記名投票で選ぶ。外交防衛委員会の理事懇談会をはさんで、午後3時から始まった二回目の本会議が終了したのは午後5時過ぎだった。




 今週からヨーロッパに発つ友人と10分ほど顔を合わせ、午後5時から始まっていた国家戦略本部M8グループとマスコミ関係者の懇談会に、遅れて参加した。小泉改革をいかにアピールすべきについて、貴重なヒントをもらう。小泉総理に必要なのは、改革派と守旧派を選別する冷徹な覚悟(ああ見えて、小泉さんて義理人情に厚い人なんです)と、政治生命をかけて総理を支える5、6人の自民党議員だと思う。やけに要領が良くて、カッコよく政策を唱えるものの、抵抗勢力から一喝されただけですっかり腰砕けになってしまうような「おぼっちゃん若手議員」なんておよびでないことは、言うまでもない。そういうタイプの議員にだけはなりたくない。小泉改革を応援すると約束して当選した自らの覚悟についても、改めて問い直す必要がある。山本一太、お前、それでも政治家なのか、と。