みなさまこんにちは(*^-^*)

時計の横についている小さなつまみ…

リューズのことをご存じでしょうか

何の気なしに操作していたけれど

名前はいま初めて知った、という方も

多いかもしれませんね

かんたんに触ることのできるリューズですが

実は時計の心臓部分に直結する

かなり繊細な部品であることはあまり知らせていません

本日はリューズの正しい取り扱い方法について

詳しくお話していきます

リューズってなに？

リューズとは、腕時計の側面についている

小さなねじのような部品のことです

たいていの場合、時計を正面から見て右側

3時の位置にセットされています

リューズの仕事は主に

ぜんまいを巻き上げること

時刻や日付を合わせること

のふたつ

では、それぞれの仕組みについて

次の項から詳しく説明していきます

ぜんまいの巻き上げ

リューズの重要な仕事のひとつである

ぜんまいの巻き上げ

これは、ぜんまいと歯車で動く

機械式時計で使われる役割です

みなさまは、ぜんまいで動くミニカーや人形で

遊んだことがありますでしょうか

おもちゃの車や人形についた

ねじまきをカリカリ回して手を離すと

車が走り出したり、人形が踊ったりするアレです

ファミレスのお子様ランチなんかのオマケで

よくくっついてくるので

触ったことのない方は少数かと思います

機械式時計の基本の仕組みは、

実はねじまきのおもちゃとあまり変わらないんです

おもちゃのミニカーを走らせるために

ねじまきを回すのと同じく

機械式時計を動かすために

リューズを回して

時計の中のぜんまいを巻き上げているのです

そのため、リューズの巻き上げを忘れていると

たちまち時計は止まってしまいます

機械式時計を使う方にとっては

リューズは最重要といっても過言ではない部品なんですよ

時刻・日付合わせ

ぜんまいの巻き上げよりも

もっと身近に使われるのが

時刻・日付合わせの機能です

腕時計は、買ったときには

お店の店員さんが正しい時刻をセットしてくれますが

うっかり電池を切らして止まってしまったり

余裕をもって行動するのにちょっと時間を進めたいときなど

自分で時刻・日付調整が必要になる場面も

出てきたりしますよね

そんなときに使うのがリューズ

たいていの時計は、リューズを右に回すことで長針が進み

時刻や日付をかんたんに合わせることができます

ただし、時計の中にはまれに

左回しのものもございますので

自分で初めて調整をする前には

必ず取り扱い説明書をチェックするようにして下さいね

引き出しリューズ

さて、そんなリューズには

大きく分けてふたつの種類がございます

まず最初にご紹介するのが

スタンダードな引き出し式リューズです

このタイプのリューズは

リューズをつまんで引っ張る

ことで操作が可能になります

カレンダーのついていない時計は

1段階目までしか引き出せないのに対して

カレンダーつきの時計は

「カチッ、カチッ」と

2段階引き出すことが出来るのが特徴です

カレンダーなしなら1段の引き出しで

そのまま時刻調整ができ

カレンダーありのものなら

1段階目引き出し→日付調整

2段階目引き出し→時刻調整

と使い分けることになります

ちなみに、リューズ巻き上げが必要な

機械式時計の場合には

引き出し無し→リューズ巻き上げ

1段階目引き出し→日付調整

2段階目引き出し→時刻調整

という仕組みになっているものが多いですよ

価格帯に関わらず、一般的な腕時計なら

この引き出し式リューズを採用しているはずです

ねじ込みリューズ

引き出し式リューズに対して

少数のプロモデルに搭載されるリューズが

ねじ込み式リューズと呼ばれるリューズ

「ねじ込み」の名前の通り

リューズの根本がネジのような

スクリュー状になっていて

引き出し式に比べて

しっかり時計のケースに留まります

ねじ込み式リューズが使われるのは、ずばり

「ダイバーズウォッチ」と呼ばれる腕時計

時計は精密機械ですから

内部に水が入るとたちまち故障してしまいます

ですので、水中で使うダイバーズウォッチには

隙間なくしっかり留まる

ねじ込み式リューズが採用されるのです

ねじ込み式リューズを使うときには

はじめにリューズを左回りに回して

リューズをせり出させる

という準備が必要になります

普段は固くとじているねじ込み式リューズですが

何度か手前側に回すことでロックが外れ

ポンっとせり出してきます

手ごたえが変わって

巻き心地が軽くなりますので

せり出しが確認できたら

すぐに左巻きは終了するようにしましょう

せり出した後の操作方法は

引き出し式のリューズと変わりません

リューズの注意点

リューズを正しく扱ううえで

絶対に行ってはいけないのが

左回し

巻き止まり超え

のふたつです

左回しについては

リューズのタブーの中でも

特に起こしてしまいやすいタブー

ほとんどの時計は右回しの構造になっているので

無理に左回しをしてしまうと

故障の原因になります

ほんの少しの時間だけ調整したい時には

つい左回しをしてしまいたくなりますが

時計を長く正しく使うため

面倒でも右回しを徹底するようにして下さい

ただし、先程も軽く触れたとおり

腕時計の中にはごくまれに

左回しで調整をするリューズも存在します

はじめの調整の前には

取り扱い説明書を参照するようにしましょう

次に巻き止まり超えは

手巻き時計に起こるトラブル

手でリューズを巻き上げて動かす手巻き時計には

「ここまで巻いたら巻くのをやめて下さいね」

という『巻き止まり』というラインがあります

この巻き止まりを迎えても

リューズを巻き上げ続けると

そのうちぜんまいが切れて

時計が動かなくなってしまいます

巻き止まりまで巻くと

リューズの巻き心地が変わりますので

それ以上は触らないようにしましょう

他にも、リューズには

夜中には日付を変更しない

引き出す時に力を入れ過ぎない

などの注意事項があります

リューズは時計の内部を操作するための

とても重要な部品です

その時計ごとの取り扱い方をきちんと把握して

丁寧な操作を心がけてください

リューズが壊れてしまったら

リューズでよく起こるのが

リューズが抜けてしまった

リューズが戻らなくなった

リューズが回らなくなった

の3大トラブル

当然ですが、無理に押し込んだり回したりするのは

絶対にNG～～～

リューズの稼働がおかしくなってしまったら

それ以上自分では触らず

早めに修理へ持ち込むようにしましょう

最後に

本日は時計のリューズについてお話ししました

いかがでしたでしょうか

基本中の基本の部分から解説いたしましたので

腕時計入門の方からおさらいをしたい方まで

参考にして頂けると嬉しいです

それではまた

☆時計知識編☆ 意外と知らない？ リューズの正しい取り扱い方

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