未だ女性向け婚活サイトや恋愛コラムでは
「男性が足りない」と言われている。

それは全くのデタラメな話だ。

なぜなら、婚活サイトや婚活パーティーに男性が集まらない
から男性の会員や参加者集めに必死になっている主催者がいる…だとしたら

女性無料もしくは低料金に対して男性が数千円〜1万円の参加費用や会費を取るのはおかしい。
もちろん、男性サイドがいわゆる「医師や士業限定」に対して女性は「未婚や離別なら誰でも良い!」というごく少数のパターンならありうるが…少なくても平均年収の男性だったら「深刻な男性余り」の婚活を経験するのだ。

マスコミの影響で、あたかも「婚活で大変なのは男性よりも女性」とか「男性が婚活で足りない」なんていう刷り込みがあるが
正直、女性が思っているほど女性の婚活は大変ではない。
特に婚活サイトやマッチングアプリなどのネット婚活ではどんな女性でも気に入ってくれる男性は必ずいるが、逆はほぼ無い。
会費も男性が月5000円〜に対して女性は無料。
これだけ女性会員が不足している。

女性にとっては男性を選び放題であるし、それゆえにアプローチしてくる複数の男性をふるいにかけた上でメールしながら絞り込んで天秤にかけているうちに男性側のしつこい熱烈アプローチに「婚活疲れ」になってしまう人もいるくらいだ。

対して、(ごく稀に婚活市場に出てくるイケメンや高収入の人を除いた9割以上の)多くの男性にとっては、たった一人の女性とマッチングしてメールでやり取りすることが大きな関門だ
動物のドキュメンタリーで数え切れないほどの雄鳥の集団があの手この手を使って数少ない雌鳥に求愛する姿があるが、まさにそんなイメージだ。
関門を突破してもふるいから落とされないためにライバル男性と戦わなければならない。
いつライバル男性に負けて落とされて音信不通になるかわからない状況で「婚活疲れ」になってしまう。
もはや、毎月安くは無い会費を払いながら「女性のご機嫌取り」をしているような状況になっているのだ。
以前は「婚活疲れ」は女性特有の病みたいなイメージがあったが、最近では男性の「婚活うつ」や「婚活疲れ」にも焦点が当てられてきている。
男性にとって、婚活の悩みは誰にも相談できず一人で抱え込む人もかなりいる。
男女雇用機会均等法が施行されてから、女性が社会進出し、女性の未婚率に対して男性の未婚率が逆転した。
現在は年々男性の生涯未婚率が女性のそれを引き離している。
また、「自分が高齢になったら子供に面倒をみてもらえる」ことを結婚するメリットに挙げている婚活サイトもあるが、現在は大学全入時代となり、結婚して子供ができても子供が成人して親元を離れてしまい、一緒に暮らすことも少ない。
地方に高齢の親を残して、都心に一人暮らしして独立生計する子供なんていうのが実情。
まさに、地方都市に昭和40年代にできた団地群では90年代に団塊ジュニア世代が独立し、団塊世代の高齢者が多く暮らしている。

また、「独身は短命のリスク」を謳う婚活サイトもあるが、結婚までの長い関門突破のための婚活に疲れて胃に穴が開くほどストレスを溜める方がよほど短命だ!
それに、結婚しても4割弱の夫婦が離婚する時代だから既婚者でもいつ離別するかわからないし、離別となれば慰謝料や親権、養育費、夫婦時代に住んでいた自宅の住宅ローンなどが精神的負担になりかねない。離婚してもワンルームに引っ越せず、一人暮らしには広すぎる自宅のローン返済に苦しむ人も少なくない。一生独身であることが一概に短命であるとは言い難い。
孤独死のリスクもサラリーマンで会社にいる限りかなり低いだろう。もしものことがあったら、無断欠勤として直属上司や会社が緊急連絡先や親族、公共機関に確認する仕組みが整っている。

世の中が一生独身でも暮らしていける基盤が整っている時代だから未婚率は加速度的に増えるだろう。

こんな中で「婚活は女性余り、男性不足」と言われれば、それはおかしい!嘘!と言わざる得ない。