そろそろHuluを解約しようかと思って、一応最後の番組チェックをしてみると、今年、ジミーペイジが全然ギターを弾かなくて高額チケットに騙されたということで、話題になったClassic Rock Awards が観れるではないか!

早速みてみると、これは、ジミーペイジ事件のみならず、いくつもの期待を裏切って、いいかんじの残念感のオンパレードで、途中からむしろその残念感が、かなり楽しめてくるので、往年のロックファンには是非オススメのコンテンツだ!

Huluを観れない人のために、その見どころをまとめておこう。

Huluでは、パート1からパート4までの4本立てとなっている。

パート1はオープニングとチープトリック、リッチーサンボラのステージという構成。

1. 尾上松也が司会の設定なのだが、オープニング時に歌舞伎的なことをやって、化粧をおとさせねばならないので、実質、司会はデイブムステイン。

2.デイブムステインの軽妙なトークは、同時通訳に入る隙を与えず、どんどんと突き進むので、きっと会場の人々はよくわかっていない。

3.演奏後のチープトリックをバックステージでインタビューするのは、もちろんマサ伊藤(ここは、期待を裏切るのではなく、鉄板のメガネ姿で登場)

4.リッチーサンボラとオリアンティと、長渕風のバンダナ出で立ちのブルースハープ吹きのステージ。

5.Living on a prayerを歌うが、ジョンボンジョビパートをリッチーは歌わないし、オリアンティはそこを遠慮がちに歌うので、結局、目立つのは長渕風のブルースハープ吹きのおっさん。

6.オリアンティのカントリー的な出で立ちの登場だったので、大体予想はついたのだが、余り日本人は好きではないであろう、Wanted Dead or Aliveを演る。(しかもジョンはおらんし)

パート2はアジア、日本のアーティストにスポットがあたる。

7.BAND-MAIDじゃないんぢゃ、わしらはBABYMETALがみたいんぢゃ。

8.Yoshiki一人でピアノを弾くんじゃねぇ、Xをみんな連れてきて、ドラムも叩くんぢゃ。

パート3が観客達が一番期待していただけあって、ジミーペイジが登場して今日イチで会場は盛り上がり、ジェフベックを表彰するというメインのところ。

9.今年のアルバムオブジイアーという、ビックな場面でのプレゼンターとして、またもやマサ伊藤が登場。

10.アルバムオブジイアーを獲ったのはなんとデフレパード。ジョーエリオットとフィルコリンが賞を受け取るが、デフレパードの曲は演奏されない。

11.そしてフィルコリンと一緒に演奏するのは、マイケルじゃなく、ルドルフシェンカーと、ストーンテンプルパイロットのデレオ兄弟と、コーンのレイルジアーが、スコーピオンズの往年のロックを演奏するのだが、なんか幸薄そうなおっさんが歌っているなぁと思っていると、ヴォーカルはテスラではないか。

12.テスラといえばもはやテスラモーターズの時代なのに、そんなことお構いなしに、テスラがしゃしゃり出て、ロックライクアハリケーンなどを、ねちっこく歌いあげる(この人、スティーブンタイラーみたいな声をしてるので、スコーピオンズじゃなくて、後から出てくるジョーペリーとエアロの曲でもやればよかったのにと思った俺は、その時点で負けで、後でそのことを反省することになる)

13.スコーピオンズの曲だけで終わればいいのに、ここでまさかのテスラ自身の曲を二曲もやってしまうので、もうテスラでお腹いっぱい。ゲロ吐きそう。ジミーペイジとジェフベックを観にきたら、まさかのテスラがメインかよって構成。

14.なお、ストテンのデレオ兄は、これだけの面子が集まってながら、ギターソロパートを担当するのだが、いつもは無駄にベースを縦に構えてノシノシと歩き回るデレオ弟とともに、本日は裏方役であることを認識しているようで、コーンドラマーとともに、バックバンドに徹している。

パート4はハリウッドヴァンパイヤ面子が登場するところでクライマックス。

15.ジョニーデップも出てきて、ハリウッドヴァンパイヤになったと思わせつつ、ストーテンプルパイロットの曲ができて嬉しいですと、誰かよくわからないギタリストがコメントして、Sex Type Thingを演奏しだすので、おぉハリウッドヴァンパイヤのストテンだと思い、これは観たいなと画面に食いついたところ、よくみると、ヴォーカルと思っていた、アリスクーパーが見当たらない。そして、誰かよくわからないギタリストが歌い出して、声が出てなくて残念なのだが、調べたところ、こいつアリスクーパーのギタリストらしい。いやいや、アリスクーパーのおっさんは来てねぇのかよ。

16.ジョーペリーもいるので、トレインケプトアローリンが演奏されるだが、なんとここでも、ヴォーカルとして登場したのが、テスラ。もうテスラには参りました。降参です。許してください。

このイベント、ジミーペイジとジェフベックの共演を思わせつつのそんな演奏なかったり、カークハメットにも直前でドタキャンされたりはしてたものの、そんなことより、ここまで、世界級のギタリストを集めながらも、そもそも、ヴォーカルの大黒柱として、何故にテスラに全幅の信頼をおいていたのかが、一番のミステリーである。

来年も日本で演るらしいので、またテスラの恐怖があるのかどうか、期待したい。