先日…久々に夫婦二人だけでランチ。
「En amoureux(恋人同士で)」
と2人で言うと
夫が
「Ca fait 6mois qu'on est pas sorti(2人で出かけてないの、6か月になるね。)」
…夫は、記憶力がいいのか、若いのか、なんか覚えてるんです。
何月だった、とか、何日だった、とか、何年目だ、とかw
私は ぼーっと毎日を過ごしてるので、そうだっけ?という感じですが…w
夫はお気に入りのポロシャツを着て(…というか、むしろそれしか着ない←他にない訳ではないけれど、いつもそれを着たがる)
今日はガレットが良いね~なんて、珍しく夫が提案。
レストランに辿りつくと、既に満員の店内。
そして居ました、やっぱりフランス人の店員さん♪
東京に、東京タワーがあるように、フランス料理屋には、フランス人がいると、なんか落ち着く~
『あー、彼もきっと日本人の奥さんか彼女がいたりして♪』
勝手に想像して、親しみを感じながら店内を見ていると、そのうち順番が来て席へ。
メニューを2人で覗き込むと…メニューはフランス語ではなく、英語と日本語…
いや、いいんですけどね。
どうせ日本語の方読むんだし。
けど、どうしても横文字の方にも目が行くじゃないですか。
いや、英語が全く解らないわけでもないんですが、フランス語っていう頭でいたから
目が慣れなくてですね…
変なのー、と言いながらも、食べるものを決めたから、注文しよう♪
すると、先ほどのフランス人の店員さんが、近くを通った。
「Vas-y(ほら、言って)」
すると、夫がこう答えた。
「日本人の方がいいんですけど。」
「は??」
「ここでフランス語で話しかけるのは嫌なんですけど。」
…
どうも、フランスでフランス語は話すが(母国だから当たり前)
日本でフランス人とフランス語で話すのは違和感があるらしい。
そういえば、私もフランスのショコラトリーで販売員として働いた時…
向こうもこちらが何人か、こちらも向こうが何人か手探り状態で会話を始めるので
お客様から日本語で話しかけられたら、100%日本語で会話が始まるし、フランス語で話しかけられたらフランス語で答える…みたいなことがよくあり…。会話の流れで、途中から「やっぱり日本の方だったんですね~!」となることはあるけれど、なんか構えてしまうというか。
それに似てるのかなぁ?(いや、明らかに二人ともフランス人だけどね?)
あーだ、こーだと話していると、頼んでないのにフランス人の店員さんが到着w
すると、フランス語を話すのが嫌だった夫が日本語で
「どーぞ、言って!」
と私にオーダーを任せてきたので
「えっと…これと、これと…」(←つられて日本語でオーダーする私)
…
ここで奇妙な空気が流れ始めた。
明らかにフランス人の割合が多いこの場で、3人とも日本語を話しているこの空間は一体…。
「シードルは辛口にしますか?甘口にしますか?」
「どうする?」と夫に尋ねると
「dryでお願いします。」
…ぷっ!!!!
ぷぷぷぷっ!!!!
「ドライでお願いします。」
ではなく、なんと夫はフランス語読みで
「ドハイ(←R発音バリバリ)」
と言ったのです(爆)
そこで爆笑した私は、とうとう耐え切れず
「Vous, vous etes francais tous les deux!!(あなた達、二人ともフランス人でしょ)」
「Ah, tout le monde parle francais, alors? (皆フランス語話すんですね?)(笑)」
しばらく、私の爆笑が続き、夫が恥ずかしかったらしく、私の顔をぎゅーっと左右から押して
「Arrete!!(やめてよ)(笑)」
と言った。
「C'est comme キュップケーク(Cup cake のフランス語読みみたいなw)」
「キュップケークw」
2人でしばらく笑い続け…その後…なんだか夫が吹っ切れたのか
普通にフランス語を話し始めたのでw
やっと落ち着いて二人で食事を始めたのでした。
…
「っていうか…それ。そのOL!」
私は、夫が着てきたポロシャツの胸元を指した。
胸元には“OL”
Olympique Lyonnais…オランピック・リヨネ…
それはリヨンのサッカーチームの名前…。
夫は、フランス人であることを、本当に隠せると思っていたのだろうか??
フランス人どころか、リヨン出身であることまでお知らせしていたのに…w
きっと、最初から、店員さんは気づいていたに違いない…
私はそう、思ったのでした(笑)。