そういえば、フランス人と付き合っていたり、結婚したりするとよく言われるのが




「普段は何語で話してるの?」




…それで




「フランス語っ」




と答えた日にゃあ





「じゃ、フランス語ベラベラになるねっ」





などと言われたり、





「フランス語、ベラベラだねっ」





と言われた後に





パートナーがフランス人だと知ると





「だからかぁー」





となる。









私はここで叫びたい、いや、叫べないので書きたいっ!






「夫のお蔭じゃありませぇーーーんっ!!!」






…いや、100歩譲って“ゼロ”とは言わないけど、“お蔭”ではないっ!(…と思っている、薄情な嫁)





――それを立証する、仏検準1級・一次試験当日の朝(って昨日だけど)…







チュンチュン。(←鳥の声・イメージ音声)朝







じぃ―――っ。(←私の勉強する様子を眺める夫)






書き書き。(←ここ1年の内で…つまり前回の仏検から1年の間で、一番ガリ勉な私。)





…プッ!!(←こらえ切れずふき出す夫)





「Elle est bonne, celle-là!!(それ、ウケルね!!)」





ジロッ。(←口を尖らせ、にらみつける嫁)





書き書き。






「Ah, ça se dit pas, ça!!(そんなこと、言わないよ・笑)」





…(←無視)





「Oh, c'est faci~le(それ、簡単だよぉ~っ)」





「Eh ben, c'est normal!! T'es français!!(そりゃそうでしょ、フランス人なんだからっ)」





夫は、口を挟むだけ挟んで、そして





「Bon ben, merde!!(じゃ、頑張ってね~!!)」




と、仕事に行ってしまった。








ところで、フランスで相手の幸運を祈る時




「Bonne chance!!」




とも言うが、大体親しい間柄だと




「Merde!!!(う○こ)」うんち




という。




運(ウン)がつくのがいいのか、詳しいことはわからないが、以前フランス語の先生に






「Merde と言われても Merci(ありがとう)って言っちゃダメだよ」






と言われたことがある。

どうも効き目がなくなるらしい。





そうなると、「Merde(う○こ)」と言われた時の返答に困るのは、私だけだろうか。





「あ、あぁ。」





とか、




「う、うん」




とか、





微妙な返答をするのだが、なんとも煮え切らない感じである。






こうして、その朝も、煮え切らない返事をして夫を送り出すと、洗濯をし、コーヒーを淹れ、また小さなテーブルの前に座った。





準一級の試験は2時50分からである。

夫は一緒に住んでるし、フランスの家族ともスカイプで話しちゃうし、フランス語を書くことがメッキリ減ったここ数年…




唯一のものと言えば、Face bookでフランスの皆にフランス語でつぶやくぐらいである。





「やばいっあせる





急いでディクテの練習をしてみた。

(この時既に、出発1時間前)





ところで、1時間でどのくらい書けるかというと、一つの文章で6分くらいかけてゆっくり読むので、たいした量ができないことに、今さら気付いた私…。






やっぱ、普段からやってないと、ダメだね。(わかってるけど出来ないんだな、これが。)

学校行ってる人は、最低限、やらなきゃいけないその勉強はやってるでしょ。

今まで自分が学校行ってた時は、それが当たり前だったし、半ば強制的に勉強していたけれど、やっぱり積み重ねって大事。




今はもう、それすらやってないんだから、もっと頑張んなきゃいけないんだって毎度のことながら思う。









ところで、試験の何が嫌かって、あの女子トイレの長蛇の列っ!!!





10分の休憩じゃ間に合わんよ。(実際は20分だけど、10分で教室に戻るよう言われる)





「無理よねぇ。戻れって言われたってぇ。リボン






という、セレブ風ご婦人達のおしゃべりに、心の中で





「ですよね~!」





と、相槌を打ちながら並び続けて10分。

っていうか…試験管の人のちんたらとした長い話(あ、失礼っ)を最後まで聞いていたら、前回トイレに出遅れたので、今回は試験管の話が終わる前から退場。(←失礼極まりない私)




だって、ホントに遅いんだもーん。言うこといつも決まってるしぃ。




なのになのに、戻らなきゃいけない40分を過ぎてもまだ列に並んでいた私…




失礼行為をしたのにコレである。

ところでトイレに並んでいたら、某・大手語学学校の元クラスメイトらしき人が教室に入っていくのを見かけたが、追いかけることが出来なかった。(←並んでいたから)

クラスメイトとか見ると、頑張ってるんだなぁーと思って、自分のやる気も出てくるものである。




で・も。




試験内容は…前置詞、全滅。

語形変化、全滅。叫び




…チ――ン…





なーのーにっ




他は大体?オッケーみたい…




いやいや、日本語で要約するのがちょっとイマイチだった。

しかもしかも、ディクテ(書き取り)の見直しの時間で、最後の最後に、何を血迷ったのか




chaque jour(毎日)に、chaques jours…と、を付けてしまったこと ∑(゚Д゚)




前は普通に書けてた単語が、しばらく書いてないと冷静さも欠けている試験中、何をしだすかわかったものではない。






・・・






あぁー・・・ (撃沈)





ダメかも?ギリギリかも?いやぁー、ダメかも?いや、ギリギリ受かんないかなぁー?





と頭の中はグルグルと回り続け…





それを見かねた夫が





「T'as qu'à passer l'année prochaine avec ton bébé♪(来年、赤ちゃんと一緒に受ければいいじゃんっ)」

※あくまで、子供が出来ていたら・説。





だとか




「Un jour ou dans 10ans, peut-être!!(いつか、10年後とかには受かるよっ)」←慰めてるつもりの夫





じゅ、じゅうねんご…ヒデ





今でさえ、6年だか7年越しで準1級受け続けてるっていうのに…あと10年すか。






おしっ!





今度の今度こそは、頑張るぞっ!!





どうせフランス語は生涯学習。(←フランス人の嫁だから)






試験に落ちようが、受かろうが、やってかなきゃいけないことなのだ。






それはそうと、新聞を読んでいると事件などの社会面の記事は

どうも読めば読むほど気分が暗くなってしょうがない。





本当ならば、ノートに書き写し、コレがどうなってあーだのこーだのと書き込みたいところだが




「コレはホントに最近あった事件」




というのがわかるだけに、どうも人の命がどうかなってしまった記事を題材に

勉強する気になれないのだ。





それでも今回の準一級の聞き取り試験では、やはりこの類のニュースが流れていた。

(ニュースなのに、ゆっくり話してくれるのが仏検のいいところである。大体ここでいつも点稼ぎを狙う。)

社会面や環境汚染の記事だけでなく、経済などいろんな内容の記事を読むのが、これからの目標!





この熱が冷めませんように…(←すでに心配)