昨日の夕飯は、久しぶりに“おうちdeフレンチ”☆
「ねぇねぇ、今日何が食べたい?」
「えー、ワカナイヨ。オマカセで
」
――“オマカセ”…最近、夫のお気に入りフレーズにランクインしたこの言葉…
以前は、何かというと「Comme tu veux(好きにして)」と言っていたが、その度に私が「そのフレーズ、大嫌い!!!(プンスカ!)」と嫌がった為、今ではほとんど使うことがなくなったが、その代わり今では「オマカセ。」を多様しているのだ。フランス人はすぐに「Comme tu veux(好きにして)」と言うが、私はこのフレーズが好きになれなかった。
ことの発端は、ワーホリでフランスにいた時のことだった。
仕事先で、同僚がちょっと大変そうにしていたので、「Tu veux que je t'aide?(手伝おうか?)」と親切に(?)尋ねた時だった。この時私は、「ありがとう!」とか、「え、いいのー?助かる!」とか、そういう返答が来るだろうと思っていたら、なんと同僚は
「Comme tu veux」
と言ったのである。![]()
私の受け取り方が良くなかったのだろうが、私には「(ま、どっちでもいいけど)じゃ、好きにして」というニュアンスにしか聞こえなかったのだ。
こればっかりは文化の違いとしか言いようがないが、その後頻繁に色んなところでこのフレーズが聞こえてくることに気付き、私はその言葉を聞くとイラっとするようになってしまった。
…それに比べると、「オマカセ」はまだ柔らかい印象だ。(…ちょっと使い方間違ってるとは思うけど)
…にしても、結局自分が決めなきゃいけなくなるっていうことには変わりないんだけど。
――オマカセね…
夫のパパとママがフランスから送ってくれた料理の本を広げ、考えること数分(数時間?←単にダラダラしてただけ)…ふと、ずっと前に切り取っておいた雑誌(FigaroかELLE)のレシピがあることを思い出した。
“
そうだ、アッシパルマンティエにしよう!”
ジャガイモのピュレの中にひき肉をたっぷり入れたフランスの家庭料理だ。
この料理との出会いは、ブルターニュで農家のスタージュ(研修)をしていた時のことだった。
夕食にパトロンが作ってくれたこの料理の、とっても美味しいのにお手軽そうな所に心惹かれた。
その時は料理名をきちんとメモしなかったので、後になって後悔したのだが、この雑誌を読んだ時、間違いなくコレだ!と思った。
「この中身はなんだっていいんだ。あまったものをちょっと中にいれて、ジャガイモのピュレをのせれば良いんだから簡単だよ!」
って、パトロンが言っていたっけ。
通常は牛のひき肉が中に入るみたいなんだけど、パトロンが言っていた料理は本当にアッシパルマンティエだったのか?また、それはホントにフランスでは中に何でも入れているのか??
どなたかご存知の方いらっしゃいましたら、教えてください![]()
ま、それはとりあえず置いといて![]()
今回私が見たレシピは、牛のひき肉ではなく、豚のひき肉を使用。
水から茹でたジャガイモをつぶして、牛乳で伸ばし、味を調えたら味付けしたひき肉と一緒に大きなグラタン皿に。上は卵黄でツヤツヤに塗って、レシピでは格子状の模様を入れたんだけど、私は文字を書いてみた。
うはは!楽しい~![]()
あっ、そうだ。
折角だから"Je t'aime"って書いてみようかな?
でへへーー
えっと…あれ?
…おっつ。![]()
文字が入りきんないよ~![]()
こんなことならJTM(←省略系)にしておけば良かった~![]()
けど、卵塗っちゃったし…け・せ・な・い。(もしくは消して塗りなおせばいいけどそこまでし・た・く・な・い)
ま、いっか!愛嬌愛嬌♪
焼いてまえ~![]()
220度で、1時間ね、オッケーオッケー。
その間に洗い物やって、洗面台掃除して…っと。
…そして掃除に夢中になった私は、すっかりオーブンの存在を無視し
気付いた時には焼き色がついてるついてる(って言うより、焦げてる焦げてる?)
こんなんなっちゃいましたーー
てへ。↓
Je t'aimeでは書ききれず、やむなくJe t mと書いた…
THE 中途半端。
あ、しかも断面撮るの忘れた![]()
断面は美味しそうだったんだけど(←自分でフォロー)
じゃ、その代わり、人様の画像をちょいとお借りして…大体こんな感じです。…って、画像多すぎ~!
サラダはシンプルにレモンとオリーブオイル・塩で絡めて出来上がり♪
…
そして夫が帰ってくるまでビスケットを食べ、空腹をしのぎ…(ひもじー)
やっと11時過ぎに
「ただいまっ」
夫がニコニコ顔で帰って来た。
「待って、見ちゃダメ!目つぶって」
…カサコソ。
「ハイ」
手に持っていたのは、小さな小さなブーケだった。![]()
「やさしぃ~
」
なんて優しいのっ?! 何の記念日でもないのに
…と、思ったのもつかの間。
「ただでもらったんだ♪」
そっちかいっ![]()
ま、いっか。
すぐにラッピングを解き、花瓶に生けた。
「Oh--! Hachis parmentier!!!(おー、アッシパルマンティエじゃん♪)じゃ、なんか一緒に飲もうか
」
だよねだよね!やっぱそうだよね!ワイン
だよね♪♪
ガチャ。(←冷蔵庫を開ける夫)
「えっとー、牛乳と野菜ジュースがあるけど?」
そうじゃねーだろ!!
「えー、やだ!」![]()
「え、ワイン飲みたいの?」
にひッ
(そうそう、それそれ!)
「Oui et Non(うーん、そんなような、そうじゃないような)←ホントは飲むき満々」
「じゃ、持って来る!」
「そーしよ!」(←ゲンキンな女)
っぽん!![]()
飲んだのはボルドーワイン。
いいねー。
「いっただっきまーーす!」
「C'est tres tres tres bon, mon amour!(すごくすごくすごく美味しいよ、モナムール!)」
「C'est sur?!(ホント?)」
「Ben oui!!(ホントだよ!)Sinon je te dirait pas!!(じゃなかったら言わないよ)」
……信じ難い。
新婚だと旦那さんがちょっと無理して褒めるパターンが多い気がするから。(うちの親もそうだった!)
ま、どっちにしても、これからどんどん腕を磨いていかなくちゃね!
そういうことにしておこうー(そうしようー)
次回へ続く![]()
