日々、色々な言葉を日本生活の中で見につけている夫。





最初の基礎は、私と付き合いだしてからレッスンに通い身に付けたが、今は自分の生活の中で日々“発見中”である。


元々初めの頃に覚えた言葉は、いつも一緒にいた私(←女)の影響を受けており、語尾が






「~でしょう?」

「~だよね」

「~しよう」





など比較的柔らかい表現寄りだった夫の日本語。





ある日、「“~でしょう”は、女が使う言葉だ」と、他の人にアドバイスされたそうで「じゃ、男はなんて言うの?」と尋ねると、「~だろ?」と言うんだと、教えてくれたらしい…。




けれど、「~だろ?」を使うことに慣れていないので(ていうか、むしろ使わなくてもいいんだけど、使ってみたいらしく)、たまに思い出したように





「…だろ?」





だけ言う。彼の中で"N'est ce pas?"(←フランス語版の“だろ?”もしくは“でしょう?”など、相手に同意を求める際使用する)のつもりらしく、「だろ」の単品使いしてくるのだ。







「別に無理して“だろ”を使わなくていいよ。これはfamilier(くだけた言い回し)だから。」というと、





「No-n, c'est bo-n, je sais~(もー、わかってるよ~)」←負けず嫌い






と、大体こういう展開になる。



最近は漢字も少しずつ書ける様になり(注:書き順はめちゃくちゃ)、少し丁寧語も覚えてきた。

フランス語訛りの日本語を話しているフランス人を街で見かけると、


「あの人フランス人だ!訛りが出てる!」


と発見すると、本当にフランス人だったりする…くらい、色々な心のゆとりも出てきた…(のか?)



若い男の子と仕事もするようになり、「あざ~っす!」とも言うようになった…(ふざけて)

※これは本当に場をわきまえないと、恥ずかしいことになるので教えたけれど・笑







でもたまに、「~で、~だからぁー…~しますでしょ?←いきなりお上品」…と言ったりもする。








(…どこで覚えてきたんだろう…ウケル!!!)







と、心の中で笑いながらも、面白い表現はそのまま訂正せず、楽しんでいる悪人の私である。

(彼のために訂正することももちろんあるが、ちょっとしたことは放っておき、もうしばらくの間(彼が間違いに気付くまで)楽しみたい私なのである。笑)